塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

株は下がる。それがいつかは誰にも分からない。

塾長です。

昨日(米国11/19)の米株市場は、ちょびサゲ。欧米でコロナ患者数増加→経済停滞が意識された模様。日本では「コロナ、終わったよね?」という感じなのに・・・。

 S&P500、4,697(-0.14%)

 Nasdaq、16,057(+0.40%)

【米国市況】株下落、景気敏感銘柄が安い-国債利回り曲線フラット化 - Bloomberg

 

 

債券、為替、コモ:

 原油、76.11

 10年債、1.5360

 ドル円、113.9850

 Bitcoin、58,015

最近のビットコイン安、強気筋の自信は崩れず-6日ぶり反発 - Bloomberg

 

 

米国で主要な経済指標の発表なかったので、たまには日本のCPIでも載せておきますか:

 10月 全国消費者物価指数(CPI)[前年同月比]、0.1%(0.2%)

 10月 全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)[前年同月比]、0.1%(0.1%)

 10月 全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品・エネルギー除く)[前年同月比]、-0.7%(-0.7%)

日本はなんて住みやすい国なんでしょう!

 

一方、米国では自動小銃で人を殺しても、「怖かったから、撃っただけ」と言えば無罪になるらしい。日本では、誰も銃なんて持っていない。なんて住みやすい国なんでしょう!

Kyle Rittenhouse verdict: Acquitted of intentional homicide and four other felonies in Kenosha shootings - CNN

 

 

金融政策:

タカ派発言ひとつ。

ウォラー理事、テーパリング加速を支持-早期利上げ必要と示唆 - Bloomberg

労働市場の急速な改善とインフレデータの悪化を受け、私はテーパリングを加速し、来年には金融緩和をより急速に解除することを支持する方向に傾いている」「最新のデータを見守るつもりだが、金融政策はこれに基づいてテーパリング加速の方向へとかじを切る必要があるかもしれないと考える」

 

 

個別株:

PentagonがJEDI(Joint Enterprise Definse Infrastructure)を破棄し(ここまでは既報)、改めてRFPを出した。応募できるのはAmazonMicrosoftGoogleOracle。JEDIではMicrosoft一人勝ち(winner takes all)でしたが、おそらく今回は2社が選定される模様。

techcrunch.com

 

 

今日はニュースが少ないので、一昨日(多分)のBloombergによるマイク・ウィルソンのインタビューを載せておきましょう: 

www.youtube.com

ー一般投資家が勝っている。トレンドを掴んで株を買う。

・今年、一般投資家が良い結果を残しているのは、自己実現によるものだ。モーメンタムのゲームだ。チャット・ルームなどが伝達役となり、特定の銘柄の株価を上げ・下げしている。それが機関投資家ポートフォリオをぶち壊した。今、個別株において、歴史上ショートが最も少ないレベルにある。空売り投資家が、一般投資家に踏みつぶされてしまうから。この情況は、一般投資家の勢いがなくなるまで続くだろうし、すぐに勢いが衰えるように見えない。これは我々全ての投資家が付き合っていかなければいけない現実であり、今ビッグ・プレイヤーが株価をアグレッシブに押し上げている。

ーあなたは2022年の見通しとして、割安 vs. 成長株という妄想は終わる、特異な(idiosyncratic)リスクがカギと述べている。金利上昇を見越して、割安株を嗜好してもいる。2022年、10年債金利が2%超を想定している。そもそも、どうやって2%になるだろうか?

・我々は2%になるのを望むべきだ。そうならないとすれば、全ての2022年経済見通しが間違っていたことになる。経済見通しを信じるのであれば、成長株のターミナル・レートが間違っている(misplaced)。名目GDPは来年8%成長する見通し。10年債が2%というのは、気前が良い(generous)とは言えないだろう。それ以上になる可能性がある。

 なぜ割安 vs. 成長株が妄想であるかと言うと、それがどちらかを選ばせるからだ。2010年にかけてのテックバブルからの回復期には割安株、コロナリセッションからの回復期には成長株といった形。しかし、去年はどちらも伸びた。割安株は年初から4、5か月とても良かった。成長株は年の後半に良かった。我々はそのどちらも捕まえられる機会に恵まれた。今は、金利上昇を見越して、少しだけ割安株に偏っているが、それは数か月のうちに変化する(訳注:成長株を嗜好するようになる)かも知れない。私が伝えたいのは、その点だ。一つのスタイルと結婚するな。今の環境では、もっと柔軟性を持つ必要がある。考えるべきは「この会社はこの困難な環境において実行し、成長できるか?」である。

ーあなたは97、98、99年、市場にいた。今同じような雰囲気を感じるか?

・私はもう年寄りだね。90年代の掲示板を話題にしているのが面白くて仕方がない。明確にその頃を覚えている。90年代、夜中、モデムを使ってダイアルアップし、掲示板に接続し、会話に参加した。今は1週間のうち7日間、24時間つなぎっぱなしで、常に参加できる。以前より巨大なのだ。デイ・トレーディング、家から株取引、昔よりカネを持っている。それが常識外れの(株の)評価につながっている。それは長くは続かない(unsustainable)。バブルが弾けるとは言わないが、今後12~24か月の間、目の玉が飛び出るような下落をみせる株があるだろう。今の株価を正当化できない株がある。それらを持っている人は傷つくだろう。

 以前と違うのは、一般投資家の群れが何度も戻ってくる点だ。今年何度も下げる場面で、彼らは撤退しなかった。それが、私に今の状況が続くと思わせる。簡単には終わらない。

彼はここ数か月間、一貫して株に弱気。今も弱気。しかし、CPIが上がっても、FEDがテーパリングすると言っても、株は一向に下がらない。その打ちのめされたツライ思いを吐露しつつ、俺はまだ終わらないぞ!感の良く出たインタビューでした。

頑張れ、マイク!「株は下がる」と言い続けていれば、いつかは下がる。