塾長の資産運用

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バイデン大統領就任1周年演説。LMTに癒される。

塾長です。

まったく需要は無いと思うけれど、個人的な趣味・興味だけで、バイデン大統領就任1周年演説をお届けダ!

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 皆さんこんにちは。明日、大統領になって1年になる。チャレンジの年であったが、すさまじい進歩の年でもあった。私が就任したとき2百万人がワクチンを接種を終えていた。今日、2億1千万人だ。6百万の職を作った。これはかつてない数だ。失業率は3.9%に低下。子供の貧困は、40%下落。米国の歴史で最も大きな低下だ。起業数は30%伸びた。最も大きな伸びだ。長い間起こらなかった労働者の賃上げが起きた。底辺40%にいる人々にとっての賃上げだ。彼らの収入が向上した。数百万のアメリカの家族にとって、健康保険のプレミアムを引き下げた。surprise medical bullsを違法にした。なんの説明もなしに2千~5千ドル病院から請求される事は二度とない。違法となった。American Rescure Planなどによって、記録的な雇用創出、記録的な経済成長ができた。超党派によるInfrastructure Billが、歴史的な投資額により、米国を最高のインフラを持つ国に再構築させる。今のインフラは非常に劣っている。道路や橋や港を現代化し、数百万の雇用を生み出す。空港も。鉛管を取り除き、蛇口から出る水をクリーンなものにする※。都市部でも地方でもだ。また、高速インターネット通信を全てのアメリカ人に利用可能にする。かつてやったことがない。今そのプロセスにある。

 これら全ての進歩があっても、まだ多くのフラストレーションと疲労がこの国にはある。なぜかを知っている。COVID-19だ。オミクロンが新たな敵となってチャレンジしてきた。心配ではあるが、パニックにはなっていない。我々はできる事全てをやってきた。素早く学び、適応した。パンデミック後の備えをしてきた。コロナによる物質的、心理的な重しが全ての人にのしかかった。多くの人にとっては、耐えがたいものだ。しかし、今は違う場所にいる。ツールがある、ワクチンだ。ブースター、マスク、検査、治療薬。それらは人々を救い、ビジネスを守り、学校をオープンにする。75%の成人がワクチン接種を済ませた。昨年夏、9千万人が1回も接種していなかった。今日、それは3千5百万人に減った。毎週、9百万人が接種を行っている。我々はワクチン接種を進める。なぜなら、ワクチン接種が有効だから。頼むからワクチン接種をしてくれ。ブースター接種を行ってくれ。

 そして、検査数を増やしている。もっと早い段階で多くの検査を実施すべきだったか?そうだ。しかし、今、かつてより多くの検査を実施している。1年前、家庭で検査はできなかった。今月だけで、3億7千5百万の検査(キット)が市場に出回っている。店舗で検査(キット)を買えば、保険が使える。その上で、1千億の家庭向け検査キットを提供する。無料で家庭に届ける。CovidTests.Govを訪れてくれ。無料の検査キットがもらえる。加えて、20,000カ所で無料の検査が受けられる。

 そして、(コロナの)治療薬がある。ファイザーから2千万の薬を購入した。世界のどの国よりも多い。

 COVID-19に関する結論として、我々はかつてなかった良い位置にいる。ロックダウンには戻らない。もう学校閉鎖はしない。学校はオープンしているべきだ。American Recue Planが州に$130Bを提供した。$130Bを学生、教師が安全であるため、学校をオープンにするために支出した。換気設備、ソーシャルディスタンシング、教室やスクールバスの衛生状態を良くするためだ。さらに$10Bを学校での検査に支出した。多くの州や学校区はこのカネをうまく使った。不幸なことに、いくつかは利用していない。私はそれらの州、学区に対して、子供を守るためファンドを利用するよう強く推奨する。COVID19が直ぐに諦めて、いなくなってくれたりしないが、私は今の状態を受けいるのを拒否する。

 この状態を新しいノーマルと呼ぶ人がいる。まだ仕事は終わっていない。より良い未来がある。COVID19が日々の生活を邪魔しない時代に向かっている。COVID19は危機ではなくなり、それから身を守るべきもの、脅威になる。その状態にはまだ達していない。しかし、必ずそうなる。

 2番目のチャレンジは、物価だ。COVID19が多くの経済的な合併症を引き起こした。世界中で物価が急激に上昇している。人々は、ガソリンを入れるときにそれを目にする、スーパーマーケットやその他でも。これが我々のやることだ。上昇した物価を固定させないための重要な仕事は、Federal Reserveが行う。FRBは2つの義務がある、完全雇用と物価安定。FRBが過去1年半にわたり、巨大なサポートを提供した。今の経済の強さと物価上昇の速さを考慮すると、パウエル議長が言うように、そのサポートを再調整することが必要だ。私はFRBの独立性を尊重する。5人のFRB理事をノミネートした。女性と男性。様々なイデオロギー的観点を持った人達。彼らは極めて適切で、歴史的に多様である。超党派の賛同がある。上院にはこれ以上の遅延なく、就任を認めて欲しい。

 ホワイトハウスにおいて、議会の友人にとっては、高物価への最高の対応策は、米国民に製品やサービスを提供するより大きい容量(capacity)を備えた、より生産的な経済である。そして、人々がより多くの選択肢を持ち、より多くの中小企業が競争し、より多くの商品がより素早く・安く提供される、成長する経済。私が作成した3つのパートに分かれる経過が、それを成し遂げる。1番目、サプライチェーンを修復する。COVID19が経済に世界的な影響を与えた。地球上のある場所の工場が閉鎖すると、世界中の家庭や工場への配送が乱れてしまう。COVID19は、そのような事例をいくつも合成した。2か月前、ホリデーシーズンにサプライチェーン問題が危機を作るだろうと言われた。そこで我々は行動を起こした。企業と労働者を集めた。その結果、予想された危機は起こらなかった。99%の配送品は、時間通りに届いた。商品棚には商品が積まれた。最近の嵐が多くの地域にインパクトを与えたが、商店における在庫率は89%である。パンデミック前は91%であり、ほとんど変化していない。テレビで空の棚が映し出されるのを目にする。しかし、89%の棚には商品が詰まっているのだ。パンデミック前より、2%の低下でしかない。しかし、仕事は終わっていない。私のInfrastructure Lawがあなたの努力をスーパーチャージし、道、橋、港、空港をアップグレードする。鉄道に輸送。家族のために、経済を早く動かし、物価を下げるためだ。

 2番目。私のBuild Back Better Planは、多くの労働者階級の家庭にとって日々最大のコストとなっている問題を解決する。アメリカの家族にとって、これ以上のコスト低下を行う案は無い。育児(childcare)のコストを下げる。この部屋にも子供を持ち、フルタイムで働く人がいるかも知れないね。大都市では、多くの家庭が、最大毎年14,000ドルを育児に払っている。私に案は、それを半分にする。これは、多くの家計のゲームチェンジャーであるだけでなく、パンデミック中に育児のため職を離れてしまった約200万人の女性にとって重要な意味を持つ。また、私のBuild Back Better Planは処方薬の価格を下げる。インスリンもだ。ある人は1000ドル/月も払っている。それが35ドル以下になる。老人介護(eldercare)のコストを下げる。エネルギーコストを下げる。これらを年収400,000ドル以下の人の増税なしにやる。赤字も増えない。実際、私のプランは赤字を減らすだろう、人々を労働市場に戻し、経済を活性化させることによって。ノーベル経済学賞を取った17人が、長期的インフレ圧力を低下させると言っている。結論は、もし物価上昇があなたの心配事であれば、私のBuild Back Better Planが答えになる。

 3番目。競争を促進する。多くの業種において、数社の巨大企業が市場を支配している。食肉業、鉄道輸送などだ。これは新しい問題ではない。数十年にわたる問題だ。競争を減らし、小企業、小農家、小牧場を締め出し、価格を上げててき。食肉加工業では、4社が独占している。牧場への支払いを少なくし、ハンバーガーの肉などの値段を上げてきた。価格が上がった。私は資本主義者である。しかし、競争のない資本主義は、資本主義とは言えない。それは搾取だ。そこで私は不公平な競争に対処する大統領令に署名した。我々はできる限り議会とこの問題に対処する。

 最後に。我々は最大のチャレンジに直面している。過去2年にわたって。公衆の健康に対するチャレンジ。我々の経済に対するチャレンジ。しかし、我々は乗り越える。単に乗り越えるだけでない。未来への基礎を築く。記録的なペースで雇用創生することで、アメリカが21世紀を勝ち取る。今はインフレを制御する必要がある。効果的なブースター注射、抗ウィルス薬を開発した。COVID19を制御する仕事を終わらせる必要がある。アメリアの負けへの賭けが、良い賭けであった事は無い、と長く言われてきた。今日、それを強く思う。昨年、アメリカ人の歯を食いしばる強い信念を見た。しかし、この国の最良の時は、未来にある。過去ではない。

頭の良い人が原稿書いているはずなんだけれど、構造が分かりにくい。

超訳すると、こんな感じ。

  • 就任後1年で、たくさんの雇用を作ったし、子供の貧困も下げて、医療費も削減した。これからもBuild Back Better Planで頑張るから再選よろしくね。
  • コロナ対応に不満があるかも知れないけれど、ワクチン接種や無料検査など結構頑張っているんだよ。共和党州が邪魔してるけど。ホリデーシーズンに品不足が起きなかったのは、僕のおかげだよ。テレビに騙されないでね。
  • 物価上昇はFRBが彼らの責任でなんとかするよ。僕は、Build Back Better Planで育児費用削減、大統領令で食肉の値段を下げるよ。だから、再選よろしくね。

誰かが書いた原稿を、別の人(バイデン本人かも)が書き直して・・・とやっているうちにグチャグチャになってしまった感じ。焦ってしまうほど、支持率が低下しているらしいから。

Biden disapproval rating high, voters blame him on economy: CNBC poll

Biden approval polling tracker

 

この演説を受けてのAFP報道の結びに「2022年はおそらく、民主党の内紛が続き、11月に共和党が上下両院の片方または両方を制する結果になる可能性の方が高いだろう」なんて書かれちゃっている:

www.afpbb.com

 

CNBCはRamond Jamesの政治アナリスト エドワード・ミルズを呼んで、こんな報道。CNBCなので、市場にへの影響も予想している(少しだけ):

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ーバイデン大統領の演説はどうでしたか?経済、トレード、インフレなどで。この先数か月何か市場に影響ありそうですか?

・私には3つのポイントがあったと思います。1番目、Build Back Better Planが小さくなる。2番目、インフレはFEDの仕事。3番目、ロシアのウクライナ侵攻について明確な線を引きたくない。

 市場にとっては、Build Back Smallerは、巨額のenergy tax creditがあるだろう。誰も覚えていないかも知れないが、Infrastructure Billがある。

 インフレとFEDについては、パウエルが金利を引き上げる政治的なカバー。金融株にとっては良いかもね。

 最後のポイント、地政学リスク。市場にとってのリスク。長期的にはセンチメントを下向きにさせる。直近では、防衛株、コモディティーに良い。

ーそうですね。General Dynamics、Lickheedなど。

 物価について、FEDがなんとかする以外に、彼が何かすることはないのですか?食肉加工業を寡占している4社について何かするとほのめかしただけですか?それは現実的ですか?

・現実的かどうか、私にはわかりません。しかし、ワシントンDCでは、物価高はバイデン政権のせいでもない、民主党のせいでもない、巨大企業が巨額利益を上げているせいだ、となっている。Federal Trade Commission、Justice Department、などからプレッシャーが強くなるだろう。バイデンは7月に競争促進の大統領令に署名した。今月も別のミーティングを持つ。レトリックが増加している。テック株への影響もあるかも知れない。何かできるかは分からない。

演説の中ではロシアに触れませんでした(国内向けなので、それは当然)が、演説後のQ&Aでいくつか質問があったみたい。その時の回答がアヤフヤだった、というのがエドさんの感想。

 

実際、防衛株は調子が良い。こちら、Lockheed Martinの1か月。癒される。ウクライナの人には大変申し訳ない。

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Lockheed Martine 1M 2021/1/19 - Yahoo Finance

 

 

※:

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