塾長です。
昨日(米国4/6)の米株は雇用統計発表を前にして薄商いだった模様。
S&P500、4,105(+0.36%)
Nasdaq、12,087(+0.76%)
【米国市況】株上昇、「ちょうどいい」雇用統計に期待-円は下落 - Bloomberg
原油、80.46
10年債、3.2880
ドル円、131.7200
Bitcoin、28,050
3月 チャレンジャー人員削減数[前年比]、319.4%
今年の米新規失業保険、調整変更で大幅上方修正-先週22万8000件 - Bloomberg
今年の米新規失業保険申請件数はこれまでに発表されたよりもずっと多かったことが、季節調整の手法を更新した労働省の発表で明らかになった。
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変動の少ない失業保険申請の4週移動平均は23万7750件に減少。前週は24万2000件に上方修正された。
今晩発表される雇用統計も「季節調整の手法を更新」して、ビックリな値を叩きだしてくるかも知れません。
それにしても、BLSはコロナのせいで季節調整がうまく機能していないのを知っていたならば、数字を出す時、それを言い添えるべきだったのでは?(誰もそんな事を言っていないのがコワイ)
■ ブラードはアーカンソーで遊んでいる;
ブラード総裁、「インフレとの闘い継続を」-信用収縮恐れず - Bloomberg
なし。
■ 先日「トランプは過去の人」的な事を書いてしまいましたが、2024年大統領選挙の共和党候補としてはトランプが優勢らしい;
Trump extends lead over DeSantis in new poll of possible GOP primary field
・Former President Donald Trump extended his lead over Florida Gov. Ron DeSantis in a new poll of a potential 2024 Republican presidential primary field.
・Trump got 46% support among a hypothetical group of candidates, compared with 32% for DeSantis.
・DeSantis, who has not yet announced his widely expected presidential campaign, has recently come under fire from Trump and other presidential contenders.
デサンティスはまだ立候補表明していないので、表明し、遊説を始めれば、数字が変わってくる可能性大。
■ 昨日「ニュースがない」と書きましたが、J&Jの事件がありました。忘れないように貼っておきます;
J&J、1兆円超える和解金支払いへ-ベビーパウダー訴訟 - Bloomberg
タルク(滑石)を原料とするベビーパウダー使用でがんを発症したとして訴えられていた米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は、全ての関連訴訟の和解に向け89億ドル(1兆1700億円)を支払うことに同意し、、子会社が申請する破産法に基づく会社更生手続きに法的責任を含める新たな試みを行うと明らかにした。
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J&Jの株価は通常取引終了後の時間外取引で一時3%上昇した。
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十分な数の原告が今回の合意に同意すれば、J&Jはアスベストに汚染されたベビーパウダーや他の製品とがん発症を関連付けた訴訟への弁護から解放される。J&Jは最高裁でも争われた案件を含め数年間にこうした訴訟10件程度で陪審から不利な判断を下されている。
和解金は20億?30億ドル?とか見積もられていたので、大幅積み増し。
しかし、市場は金額の多寡よりも、問題決着した事実を重視し、株価上昇。
こちらが5日間株価チャート;
個別株コワイ。
■ 先日不法な取引の決済に使われているのでは?と取り上げたCashAppの創業者がサンフランシスコで刺殺された;
Bob Lee, Cash App founder, dead after apparent stabbing attack in San Francisco | CNN Business
状況(友達と喧嘩して刺されたとか、強盗に襲われたとか)は分かっていないらしいが、San Franciscoコワイ。
■ そして、クリス・ハーヴェイ。先日までは(比較的)強気派でした※が、どうやら転換した模様;
要約するとこんな事を言っている;
・保守的になるべきだ。製薬会社など。例えば、Eli Lilly。
・(1-3月期の)決算シーズは非常に難しいものになる。決算ミスすれば大きく売られるだろう。投資家はキャッシュを蓄えておくべき。
・我々は年初、リセッションが来るとは思っていなかったが、今は来ると思っている。
・(S&P500の)平均利益$210、20倍マルチプルというのはレンジの上限。それが続くことは無さそうだ。
・決算の他にも、債務上限問題や学費免除問題があるし、FEDの利上げが終わったとは確信できない。多くのリスクがある。
※:Soft, Hard or No Landing?いえ、Delayed Landingです。 - 塾長の資産運用
■ 〆はピーター・ブックヴァー@RealVision;
長いインタビュー(40分)なので、気になった点3つだけ;
- 失業保険件数が修正され、ようやく理にかなった数字になった。これでISM、ADPなどと整合性が取れていなかった。
- アジアには注目している。中国の製造業、住宅市場にチャレンジがあるが、消費者がコロナ明けで買い物、旅行をする。中国周辺諸国に良い影響がある。我々は中国や周辺国の旅行関連株に投資している。日本、シンガポール、ベトナムなど。
- FEDの利上げが打ち止めになるので、新興国通貨建て債券が良い。(注:ドル安になる)
今から日本の旅行関連株を買うのは遅すぎるでしょうか?(円安なので、外国株に投資したくない)
ドル安・米国株安が来るなら、それを待つのとどちらが良いでしょう?
悩みは尽きない。
ピーターは新規失業保険申請数、継続受給者数が少ないのに違和感を持っていたと言っているが、ジム・ビアンコは非農業部門雇用者数についてこんな風に言っていた(昨日のFOX Businessのインタビュー);
明日出る非農業部門雇用者数は重要だ。11か月、Wall Streetの予想を上回ってきた。最長記録だ。それより前は5回(5か月間)が最長だった。皆が長期間同じ方向に間違え続ける場合、何かを見逃しているのだ。明日もこれ(Wall Streetの予想越え)が続くだろう。
次回以降の雇用統計に関しては、銀行の貸し渋りがあるか?に依存する。貸し渋りが起これば、厳しい下降に見舞われる。そうでなければ、銀行危機前の状態に戻る。これはまた、人々が銀行から預金を引き出すかどうかにかかっている。
見逃していた「何か」は、BLSの季節調整だったりして?
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