塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【ピーター・ブックヴァー】雇用統計の詳細が消化されるにつれ、売られ過ぎだった株が買われた。

塾長です。

昨日(米国10/6)の米株市場は強い雇用統計が出て大きく売られたあと、急速に買い戻されて、大幅プラスでフィニッシュ。

 S&P500、4,308(+1.18%)

 Nasdaq、13,431(+1.60%)

【米国市況】株上昇、雇用統計後の売りから反発-円は独歩安 - Bloomberg

 10年債利回りと30年債利回りは週間ベースではともに20bpを超える上昇と、昨年12月以来の大幅高となった。

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、82.81

 10年債、4.7840

 ドル円、149.2740

 Bitcoin、27,951

 

 

経済指標:

 9月 非農業部門雇用者数[前月比]、33.6万人(予想16.6万人)

 9月 失業率、3.8%(3.7%)

 9月 平均時給[前月比]、0.2%(0.3%)

 同[前年同月比]、4.2%(4.3%)

9月米雇用者数、予想大幅に上回る伸び-追加利上げの論拠強まる - Bloomberg

 

 

金融政策:

なし。

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

なし。

 

 

個別株:

■今日の株価はとても興味深い展開でした。雇用統計が強く出た→市場は11月利上げを連想し株を売った→何らかの転換点があり→買戻しだけでなく買増した。

ピーター・ブックヴァーは『何らかの転換点』をこのように説明をしていた;

www.youtube.com

・雇用統計の数字に入る前に背景を説明したい。極端な状況だった。ドル・インデックスは買われ過ぎを示していた。株は売られ過ぎていた。石油は90ドルを超え、買われ過ぎだった。国債金利は、議論のあるところだが、上がり過ぎていた。そのような設定があり、我々はこの極端が反転するのかを考えているところだった。

 雇用統計の数字についてはいくつか特筆すべき点がある。ヘッドラインの数字は政府雇用73Kの増加を受けたものだ。そのほとんどが州によるもの。確かに民間企業の雇用者数は期待値を100K程度超えたが、ヘッドラインが示すほどには極端ではない。それに加え、過去2か月の雇用者数は110K上方修正されたのだが、その全てが政府雇用だった。実際、民間セクターの過去2か月は約12K下方修正されている。ヘッドラインは重要であるが、人々が雇用統計の中身を消化するうちに「OK、雇用の状況は良いが、素晴らしくはない」と気付いたのだ。特にhouse hold surveryの方を見ると、89Kの雇用者数増加でしかない。それは”ほどほど”と言ったところだろう。失業率は3.8%で、2022年1月以来最高である。賃金上昇は安定化・頭打ち(platauing)している。債券市場は売られたが、最も金利が上がったときよりは下げている。それは売られ過ぎだった株のラリーの助けになった。石油も下げた。ドル・インデックスも3日間連続で下げている。それらが週末に向けての安心感(relief)となった。

ということで「雇用統計はヘッドラインの数字だけでなく、中身を見て判断しましょう」というのが今日の教訓でした。

 

こちらの動画クリップ(↓)ではHispanic Association on Corporate Responsibility CEO シド・ウィルソンが「ヒスパニック系の失業率が上昇している。全体の失業率とのギャップを埋めたい。ラティーノは企業にとって現在・未来であるという事を認識すべきだ。ラティーノが行く方向が米国経済の向う方向である」と言っている;

www.youtube.com

 

雇用統計は人種(race)・性別・大まかな年齢別(16~19歳と20歳以上)の雇用者数・失業率・労働参加率も出している。

人種別にはこのように(↓)なっている;

September 2023 unemployment rates by race - CNBC, U.S. Labor Department

「黒人、ヒスパニックは低賃金層が多く、その層で解雇が進んでいる。経済が下向きになる前兆だ」と言った解説を最近聞かなくなりました。(一方、政治家が「私のおかげで有色人種の失業率が下がっている」と自己アピールするのは良く聞きます)

「黒人、ヒスパニックは差別されていて、白人より解雇される確率が高いからだ」と言い返されるからでしょうか(そして、その真偽を証明するのは極めて難しい)。

 

 

 

さて、ここから横道に逸れて…。

人種差別と言えば、最近「米国企業がロシア武器製造を助けている」というニュースの中で、とてつもなく白人優越主義的な発言を耳にしました;

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ニュースの本筋は「ドイツ系米国人が経営する会社NSHがロシアに売った工作機械が武器製造に使われている」という話。輸出規制がかかる前に売ったようなので、大した話ではなさそう。

そのドイツ系米国人経営者はかつてドイツの新聞に対して(トランプ大統領の誕生について)語った内容の方が問題;

I think that Trump - unlike many European politicans - has recognized that the white population must stand together. Americans, Europeans, Austrarians - they're roughly 1.5 billion people, but Asians come to 6 billions... 

In my opinion, the world's demographics comple the two nuclear powers, America and Russia, to stand together.

トランプはー他の多くの欧州政治家と異なりー白人が団結すべきだと認識している。アメリカ、欧州、オーストラリアを合わせれば約15億人。しかしアジア人は60億人になろうとしている。

私の意見では、世界の人口動態は2つの核大国が[アジア人に対して]団結することを余儀なくさせる。

 

ここまでハッキリ語っているので、特に解説は必要ないですネ。

ラリー・フィンクが来日して適当な事を言っているらしいですが(資産運用立国へ、日本経済は「驚異的に変貌」-ブラックロックCEO - Bloomberg)、その言葉を額面通り受け取ってはいけません。

 

 

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