塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【元ダラス連銀総裁 リチャード・フィッシャー】財政政策がインフレを押し上げているので、正されるべき【少し意訳】

塾長です。

昨日(米国6/15)の米国株は全セクター上昇。

今日がtriple witching(6月第三金曜日)なので、ショート勢の買戻し?

 S&P500、4,425(+1.22%)

 Nasdaq、13,782(+1.15%)

【米国市況】S&P500種6日続伸、買われ過ぎの懸念も-140円台前半 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、70.55

 10年債、3.7280

 ドル円、140.1380

 Bitcoin、25,561

 

 

経済指標:

 6/4-6/10 新規失業保険申請件数、26.2万件(予想25.1万件)

 5/28-6/3 失業保険継続受給者数、177.5万件(178.8万件)

 6月 NY連銀製造業景気指数、6.6(-15.6)

 5月 小売売上高[前月比]、0.3%(-0.1%)

 5月 小売売上高コア[前月比]、0.1%(0.2%)

 6月 フィラデルフィア連銀景況指数、-13.7(-12.3)

 5月 鉱工業生産指数[前月比]、-0.2%(0.2%)

 5月 設備稼働率、79.6%(79.7%)

米小売売上高、5月は予想外の増加-消費者需要の底堅さ示す - Bloomberg

NY連銀製造業景況指数、予想外の大幅改善-価格指数は低下 - Bloomberg

今回の統計では、インフレ圧力が引き続き緩和していることも示された。仕入れ価格指数と販売価格指数はともに、新型コロナウイルスパンデミック(世界的大流行)直前と「実質的に変わらない」水準に下がった。

米製造業の生産、5月は小幅な伸びにとどまる-需要低調で - Bloomberg

  ただ製品需要の鈍化と供給網の改善、資源価格の低下は全て生産者の投入コスト低下に寄与している。

 

 

金融政策:

なし。

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

なし。

 

 

個別株:

■Kroger、Adobeが決算;

クローガーが決算受け下落 1株利益は予想上回るも物足りず=米国株個別 - 2023年06月15日22:46|為替ニュース|みんかぶ

Kroger Sinks as Shopper Stress, Promotions Erode Sales Boom

McMullen flagged a widening split between lower-income customers, who are spending less and buying smaller pack sizes, and middle-income and wealthier shoppers, who he said are turning to Kroger in search of lower prices.

The grocer maintained its annual profit outlook, but Chief Financial Officer Gary Millerchip said earnings, excluding some items, would be at the low end of the forecast range in the second quarter. Comparable sales are still expected to rise 1% to 2% this year, but that metric too will be at the low end during the next three quarters, he said.

数字は悪くなかったようだが、CEO「特に低所得者層が消費を抑えている」、CFO「年度利益はガイダンスの下限近くになる」と発言し、株価は下落。-2.69%、45.94ドル。

 

米アドビ、四半期決算・見通しが予想上回る AI巡る取り組みで | ロイター

米デザインソフト大手アドビが15日発表した第2・四半期決算(6月2日まで)は売上高と調整後1株利益が市場予想を上回ったほか、好調な見通しも示した。生成人工知能(AI)機能を導入して需要を高める取り組みが奏功しているという。

株価は時間外で+3.83%、509.69ドル。

 

 

■Boombergによるマイク・ウィルソンのインタビュー;

「利益のリセッション」警告-米株弱気派モルガンSのウィルソン氏 - Bloomberg

www.youtube.com

内容はいつも通り(←筋が通っていて好感が持てる)なので、軽く要約すると・・・

  • 去年は企業利益にリセッションが起きた。今年は売上にリセッションが起きる。
  • 現金を多め、株を少なめに持っている。
  • 株式市場はモーメンタムで動く。皆、株が上がって、いい気になって買っている。
  • 株価は利益の18~19倍で取引されており、高すぎる。

ごもっとも。

しかし、一個人投資家としては、20%の税金を取られてまで値上がりした株・ETF投資信託を利確する気になれません(再投資して、それ以上の利益を上げられるほどの腕が無い)。

 

 

■〆は元ダラス連銀総裁リチャード・フィッシャー;

www.youtube.com

FEDは15か月の間に10回連続で利上げをし、pauseを決めたが、今年中に2回の利上げがあるとシグナルを送った。FOMCメンバーの中にはタカ派ハト派がいるようだ。

・最初に、私はFEDの決定に賛同する。かつてベン・バーナンキが良く言っていた。「FOMCでは何をするかだけでなく、何を言うか」であると。彼らはインフレ率2%ゴールを再確認し、金利を長期間高く維持すると言い、ドットプロットにて2度の利上げがあるかも知れない、とした。

 ドットプロットは予測ではない。その時点でどのように感じているか、である。私はあまり重要視しない。

 私は(FOMC後会見での)パウエルのボディーランゲージを見ていた。彼は一度ノートに目を落としただけで、発言にとても自信を持っているようだった。それは市場にとって重要なシグナルだ。彼らは待って、何が起きるかを観察する。多くのrefinanceがある。確か、昨日Morgan Stanleyステートメントを出した、これ以上の商業不動産取引をしない、と。金利は高い状況で借換え期限がくる。何が起きるか見てみるべきだ。

 10年債利回りは上昇している点についても述べておきたい。4月、3.3%まで下落したのが、3.8%に戻した。イールドカーブが平坦化しても驚かない。それは住宅金利や、その他の貸出に影響する。

 FEDは正しいことをしたと思う。Pauseをし、彼は言うべき事を言った。質問に対し、確実に、但し答えを返した。彼らは2%目標に専念している。私にとっては、プレスカンファレンスの中でそれが最も重要な事だ。

ー間違っていたら教えて欲しいのだが、左側の人はさらなる利上げを望んでいるようだ。それは我々がカネを使い過ぎていると議論しているようだ。通貨のdebasementである。私はそれを責めているわけではない。パンデミックがあった。ノーマルな状態に戻るのだろうか?永続的な低インフレに戻るだろうか?

・私はどちらの側からもそのような発言を聞いていない。

 FEDには責務がある。それを昨日再確認した。FOMC期間において、政治的な忖度はしない。

ーしかし、2%の戻すために経済を壊すのか?失業者を作るのか?

・雇用率は最高に高い。これは深いリセッションを招くものではない。昨日も言ったことだが、失業率を見てくれ。例えば、african american womenの雇用率(employment)は20年間で最高だ。史上最高かも知れない。雇用率の事を言っている。失業率ではない。全てのカテゴリーで完全雇用状態。金利を高く保ち、待つだけの余裕がある。

 FEDがバランスシート縮減を進める一方で財務省が新たな国債を発行している。これはまったくインフレ率低下の助けになっていない。議会、財政政策は正さなければいけない。私はそれが始まる事を望んでいる。(It is Congress. Fiacal Policy has to be corrected. i hope it's started getting that.)

最後はCNBC ジョー・ケルネンが少しエキサイトしながら「FEDは政治に配慮し過ぎだ」的な事を言い、フィッシャーが苦々しく「そんな事はないが、財政政策は見直されるべき」と答えて終了。

一昨日のblogにて紹介したカプランも同じような事(政治・財政が悪い)を言っていた

FEDの中では「俺たちが頑張っているのに、政治が邪魔してる」という考えが常識になっているのかも知れない。

そして(FEDの中にいる間は)それを口に出せない。

それではロシア・中国・北朝鮮と同じではないか?

そういう意味では、英国の方がマシに見える。

が、英国の経済も株価もパッとしない。

深く考えずに、勝ち馬に乗っておけ、という事か・・・。

 

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