塾長です。
昨日(米国6/26)の米株は特段のニュースなく下落。本来ならロシア政変で祭りのハズだったのに。
S&P500、4,328(-0.45)
Nasdaq、13,335(-1.16%)
【米国市況】株続落、ハイテクは利食い売り優勢-ドルは143円台半ば - Bloomberg
原油、69.42
10年債、3,7190
ドル円、143.4330
Bitcoin、30,245
なし。
ウィリアムズNY連銀総裁、物価安定の回復が「最も重要」 - Bloomberg
「世界的な高インフレ環境において、世界中の中央銀行が物価安定を回復するために強力かつ断固とした行動をとっている」
日銀は行動していませんけど?
なし。
なし。
■クルーズ大手Carnivalが決算;
クルーズ株が下落 カーニバルは好決算も物足りなさが指摘される=米国株個別 投稿日時: 2023/06/26 23:22[みんかぶ(FX/為替)] - みんかぶ(旧みんなの株式)
クルーズのカーニバル<CCL>が下落。取引開始前に3-5月期決算(第2四半期)を発表し、売上高が予想を上回ったほか、EBITDAも予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期のEBITDAの見通しを上方修正するなど好調な決算を発表した。
しかし、株価は冴えない反応。同社株は今年に入ってすでに96%上昇しており、今回の決算は物足りない内容との受け止めのようだ。
株価は-7.59%も下げて、14.60ドル。
こちら5年チャート;
■Morgan Stanly マイク・ウィルソンは今日も弱気;
米国株に不安の壁、大幅な調整リスク顕著-モルガンSのウィルソン氏 - Bloomberg
同氏はS&P500種株価指数が目先下落するとみており、年末の水準を23日終値を約10%下回る3900と予想。来年4-6月(第2四半期)には4200まで上昇するとみている。
「逆風は追い風よりも相当強い。大幅な調整のリスクがこれほど高かったことはめったにない」と26日のリポートで説明した。
■先日デイビッド・ルーベンスタインが「商業不動産debtに最大の機会がある」と言っていたが、Carlyleとしてこういった取引(↓)を仲介して、買い手側にカネを貸しているのでしょうか?日本&不動産なので、CarlyleではなくKKRっぽい案件ではありますが;
SLグリーン、森トラスト関連会社にNY高層ビルの権益49.9%を売却 - Bloomberg
この(↓)レポートでは、ワイドバンドギャップ半導体(パワー半導体の一種)メーカーWolfspeedが工場拡張のためprivate equityのApollo Globalからカネを借りたと報じている;
通常Wolfspeedのような公開企業は銀行団からカネを借りる・債券を引き受けてもらうのだが、private equity firmsに大量のカネが流れていて(2012年比2倍)、彼らがビジネスの範囲を広げているのだそう。
ちなみに、Apollo、Carlyleの株価を確認するとこんな感じ;
Forward Yield 2.30%
Forward Yield 4.67%。
■元ダラスFED総裁ロバート・カプランが「景気が悪くならないのは財政政策のせいだ」とCNBCで発言。先日彼の発言を紹介した時は、BlockworksというInternetメディアでのインタビューだったが、今回は拡散力の大きいCNBC;
ーあなたは中央銀行との非同期について語っていますが、まずはFEDについて教えて下さい。
・FEDが扱っている最大の問題はモノが弱く、サービスが強いことだ。サービスが強い理由の一つは財政支出。American Rescure Plan(ARP)、Inflation Reduction Act、Infrastrucutre Actのカネが残っている。全国で新たなプロジェクトが開始されている。モノやサービス労働者の需要を高めている。それがある限り、FEDは逆流を受ける。
ーあなたがそれについて話をしてから、私は毎日GoogleでARP Funds、Infrastucture Fundsについて検索をしている。多くのプロジェクトが活動しており、驚いている。いつになったらカネは尽きるのか?これがリセッション入りを妨げるだろうか?
・ARPのカネは2025年までに使わなければいけない。元々認められていたのは$350B。いくつかのカネは既に使われたが、私が全国を旅して聞いた限りでは、多くが使われていない。Inflation ReductionとInfrastuctureは7、8年続く。それらは額が大きく、リセッションに入ってから作られるものだ。リセッション前に、ではない。これは(FEDにとって)チャレンジであり、私はこのような状況の記憶がない。
ーFEDはどうするのですか?金利を上げ続け、ドットプロットに点を描くだけ?
・FEDの中で議論がある。FEDがpauseをしたのは、モノが弱く、高金利が小銀行を締め付け、小企業を締め付けるから。一方、政府のカネがある。来月、この2つの流れがどう落ち着くのかを見定める。人々はFEDが最低でも1、2回利上げするのを覚悟すべきだ。私には経済が減速しているようには見えない。特にサービスは政府のカネでresilientである。
好意的に解釈すれば、FEDが直接・公に「財政政策がインフレを高めているので、政府はカネを使うのを抑制すべき」と言えないのを、民間人となったカプランにTV番組で語らせているという事かも知れないが・・・。やはり、現職が直言すべきだろう。
まぁ、彼ら(FED、財務省、バイデン政権、国会議員・・・)の誰もが(上級国民ではない)一般庶民の生活なんて気にしていないだろうから、なるべくしてなっているという理解の方が正しそう。
もっと率直な言い方をすると、一般庶民からカネを吸い上げて潤うのが、彼のビジネスモデルである。
■オシマイはジェレミー・シーゲル教授。今日の態度は珍しい;
ー今年に入ってS&Pは30%上昇した。多くが継続的成長株のおかげ。あなたは市場が経済の落込みを織り込もうとしている、とお考えのようですね。
・そうだ。私は1月2日、市場がオープンする前、CNBCで今年S&P500は10~15%上昇すると言った。そのとき、年前半ではなく、後半だろうと思っていた。今日時点、既に14.2%のリターンがあった。興味深いのは、Russell2000や他のvalue indexは4%でしかない。景気循環株はマイルドなリセッションを織り込んでいるのだ。その結果、年後半には攪拌(churn)が起きるだろう。年後半に上昇するカタリストがあるように思えない。私はこの番組で、インフレは過去6~8か月起きていないと言ってきた。パウエルが気にしている公式な指数には、残滓があるだけだ。今年2回利上げがあるとは考えていない。
ーマイルドなリセッションが市場をかき乱すと考えているのでしょうか?そのリスクを1.5年くらい共にしている。クレジットカード発行会社、耐久消費財や、従来の自動車株は過去2年間で見れば、大きく下げている。
・マイルドなリセッションの良い面は、これ以上の金利引上げが無いだけでなく、皆はあり得ないと言うが、私は金利引下げの可能性があると考えている。企業業績がソフトになるだけでなく、金利に影響がある。
失業保険申請件数は過去3か月良くない数字を出してきた。6月雇用統計までに2回の失業保険申請件数の発表がある。Money Supplyの発表もある。明日、12~13か月連続の流動性減少が見られるだろう。
企業業績に関して言えば・・・、blockbusterな住宅建設会社だ。新規着工件数が大きく増加した。人々は「経済はとても調子が良い」と考えた。しかし、このように考えてみて欲しい。過去3年で住宅価格は50%上昇した。住宅ローン金利は約3倍になった。もし80%を住宅ローンで買うと、家を買うコストは3倍になった計算になる。実収入はどうだろう?停滞(stagnant)だ。住宅コストはCPIの中で最も割合が大きい。これらのカネを取り置いたら、旅行、車、その他に使うカネは残らない。それらが経済を回しているのに。学士ローンの返済も再開される。雇用保険申請が増えている。私は大災害を予想しているのではないが、人々が「上振れ要因は?」と聞く時、私には多くあるように思えない。
ほぼ常に建設的なシーゲル教授が、現在の株価は正当化できないほど高い、と言っている。
彼が弱気転換するという事は、株が下がるサインだろうか?
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先週末、Wealthion Weekly Market Recapを見ていたら、ホストのアダム・タガートとファンドマネージャのランス・ロバーツでこんな会話がありました;
<アダム>どうして株価はこんなに高いのだろう?以前と違い、MMFにキャッシュを置いておけばリスクゼロで5%のリターンがもらえるのに。
<ランス>株はもっと上がっているではないか。投資家は5%では満足できないのだ。
・・・。
株はまだ上がりそうな予感。(これは投資アドバイスではありません)
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