塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【Hertz】EVの維持費用は安いが、修理費は内燃機関車の2倍。【サビタ・スプラマニアン】景気が良いのはベイビー・ブーマーのおかげ。

塾長です。

昨日(米国10/27)の米株はサゲ継続。S&Pは下落幅が節目の10%を超えた。

 S&P500、4,117(-0.48%)

 Nasdaq、12,643(+0.38%)

【米国市況】S&P500続落、7月高値からの下落率10%超-149円後半 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、85.16

 10年債、4.8540

 ドル円、149.5990

 Bitcoin、33,855

 

 

経済指標:

 9月 個人所得[前月比]、0.3%(予想0.4%)

 9月 個人支出[前月比]、0.7%(0.4%)

 9月 PCEデフレータ[前月比]、0.4%(0.4%)

 同[前年同月比]、3.4%(3.4%)

 9月 PCEコアデフレータ[前月比]、0.3%(0.1%)

 同[前年同月比]、3.7%(3.7%)

 10月 ミシガン大学消費者信頼感指数、63.8(63.0)

米PCE、9月はコア価格指数が4カ月で最大の伸び-支出加速 - Bloomberg

  米金融当局が注目するサービス業の価格指数は前月比0.5%上昇と、1月以来の大幅な伸び。住宅とエネルギーを除くサービス業の価格指数は前月比0.4%上昇と、前月(0.1%上昇)から伸びが加速した。

  個人消費支出では財とサービスが共に増加。自動車や処方薬、国外への旅行などが伸びた。

  賃金・給与は0.4%増。一方で実質可処分所得は減少し、これで3カ月連続のマイナスとなった。こうしたことから、消費者は支出のため貯蓄を取り崩している状況だ。

 

米消費者1年先インフレ期待4.2%、5月以来の高さ-ミシガン大 - Bloomberg

・1年先のインフレ期待は4.2%に上昇

 ・市場予想は3.8%

 ・前月は3.2%

・5-10年先のインフレ期待は3%

 ・市場予想と一致

 ・前月は2.8%

 

 

金融政策:

なし。

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

なし。

 

 

個別株:

■決算はChevron、ExxonMobileなど。

エクソンとシェブロン、利益が予想下回る-製油や化学事業が低迷 - Bloomberg

  エクソンの1株当たり利益は予想を9セント、シェブロンは66セントそれぞれ下回った。両社は化学製品の工場増設による国際的な過剰供給、および国外製油事業の損失をそれぞれ理由に挙げた。

CVX -6.72%、144.35ドル

XOM -1.91%、105.55ドル。

 

■X(Twitter)が混乱している(笑

マスク氏、Xの新事業でユーチューブやリンクトインに挑戦へ - Bloomberg

Xは来年「本格的」出会い系アプリに、マスク氏が社内で表明-報道 - Bloomberg

背景は、多分、Twitterのユーザ数減少

Total Number of Twitter Users in The World Annually - bankmycell

 

■レンタカー会社Hertzの決算において、会長兼CEO ステファン・シェアの語った内容が面白かったらしい;

Hertz Q3 Earnings Report Kills Two Tesla Myths With One Stone - autoevolution

Scherr noted that "while conventional maintenance on electric vehicles remained lower relative to comparable ICE vehicles in Q3, higher collision and damage repairs on EVs continue to weigh on our results and negatively impacted EBITDA." The Hertz CEO elaborated on that when he said that "collision and damage repairs on an EV can often run about twice that associated with a comparable combustion engine vehicle."

 :

The CEO also mentioned salvaged cars. When "MSRP declines" happen, "a salvage creates a larger loss and, therefore, greater burden." Scherr used a euphemism for discounts to mention the "difference between our carrying value and the market value of that car" that these measures create. He also did not shy away from recognizing that they were "driven primarily by Tesla."

それぞれの段落で

・EVは内燃機関車に比べてメンテナンスコストは安いが、ぶつけたりしたときの修理費用が内燃機関車の2倍かかる。

・Teslaがメーカー希望小売価格(MSRP)を下げているので、Hertzが持つTesla車の資産価値が落ちて、損失になっている。

と言っている。

Hertz株価-4.65%、8.62ドル。

 

また、同記事はHertzの所有するTesla車数を約5万台、全体の8.8%と推計している。

そこで思い出されるのはこちらの報道;Hertz Buying 100,000 Teslas, Making EVs 20 Percent of Its Fleet。2021年11月時点、HertzはTesla車を10万台注文して、20%をEVにする、と言っていた。が、嘘でした、と。

 

いい加減な会社というか、なんと言うか・・・。

 

 

そう言えば、以前キャシー・ウッドが「EVは内燃機関車よりもメンテナンス費用が安い」というHertzの主張を、Tesla株推し理由としてあげていましたネ;
キャシー・ウッド「Tesla車はメンテ費用が安い」、JD Power「Teslaの初期品質は悪い」 - 塾長の資産運用

彼女もいい加減さでは負けていない感じ。

 

 

 

■〆は株の天井で弱気派から強気派に転換し、冷や汗をかいているBofA サビタ・スプラマニアン;

www.youtube.com

ーS&P500の年末ターゲットを4,600にしていますね。多くのリスクが積みあがっていますが、なぜ強気なのでしょう?

・我々が今年頻繁に受ける質問は「今株を買うべきか?より良いエントリーポイントを待つべきか?」であった。多くの資金が投資されずに残っており、サゲ(dip)が継続すると考えるのは難しい。

 そして、我々自身が来年の”growth surprise”を演出してしまっている。平均的なアナリストは今後5年間の売上・利益成長をデータで遡れる限り最低に置いている。私には、全員が全てを諦めように感じる。テイル・リスクに多くの可能性が割り当てられている。中国、FEDがアグレッシブになり過ぎて全てが壊れる、など。

 市場を見れば、リターンのdistributionはほぼ正常(normal)である。ほとんどがポジティブだ。しかしmagnificent 7以外への期待は低い。

ーもし来年、成長に驚いたとしたら、それはFED金利を高く保つ、もしくは引き上げる、という事になりませんか?それは逆風ですよね?

・逆風とは限らない。最近私の同僚が、ベイビー・ブーマー世代に関するノートを出した。ベイビー・ブーマーは$80Tの価値の資産を持っている。彼らは金利差で儲けている。資産は短期で、彼らの住宅ローン金利は(長期で)低い。彼らは子供のために家を買っている。彼らはリターンを生む資産の上に座っているようなものだ。多くの人がミレニアル世代のクレジットカード延滞率に注目するが、誰もブーマー世代がカネの上に座り、カネを使っていることに注目していない。過去12か月、彼らの支出は増加している。これは興味深いヨコ潮だ。実際の富を持っている者が実資産からカネを得ている。

ーあなたが経済に強気な考えを持っているので、市場はあなたに機会を与えているとも言える。経済が期待以上に強く金利が上がっている。それゆえ、景気循環株が売られている。

・市場は回復の強さに対して懐疑的だ。しかし、FEDが金融を引き締めているのは、経済が強いからである。市場と経済の強さにdisconnectがある。

 私が心配しているのは、小型株(smaller caps)だ。Russell2000はもっとも景気に敏感であったが、今や高金利に耐えられない会社の墓場のようだ。通常のサイクルに比べて、Russell1000から2000に落ちる企業の数が倍になっている。これが今回違うところである。経済が回復していても、小型株を買うべきではない。市場が間違っているのではない。彼らは金利に敏感なのだから。

 それでは機会はどこにあるか?エネルギー、大型金融機関(large cap financial campanies)、工業、素材、鉱業だ。それらは過去10年間、資本を拒否されてきたので、リーン(=借金が少ない)で規律がとれており、フリーキャッシュを産み出している。それらの景気循環株は機会であり、安全に思える。

 

 

彼女が推している、強いバランスシートを持つ会社;
BK、LUV、DFS、TROW、SYF、EOG、USB、EBAY、CTRA、NEM、HABN、EQR、INVH

インフレから恩恵を受ける会社;
FCX、MOS、DVN、APA、AMAT、MRO、HAL、AMD、TRMB、SIVB、TPR、AKAM、WDC、MGM、NUE

だそうです。

ということで、強気維持。

ベイビー・ブーマーがカネ持ちで、カネをばら撒いているというのは、エド・ヤーディーニも主張していましたネ。

これとは別に、住宅が売れているのを、彼らが子供のために買っていると説明している人の話を聞いたこともあります(データが無いので、正しいかどうかの判断がまるで出来ない)。

「高金利・高インフレ下でも景気が減速しないのはベイビー・ブーマーのせい(おかげ)」説が主流になるかも?

(そして、風向きが変われば、別の説が出てくる・・・、の繰り返し)

 

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