塾長です。
昨日(米国7/3)は休日の谷間で閑散かと思いきや、Teslaが予想以上の出荷台数をたたき出し、Tesla強気派が歓喜の雄叫びを上げていた。
S&P500、4,455(+0.12%)
Nasdaq、13,816(+0.21%)
【米国市況】株続伸、弱い経済指標の影響払いのける-一時144円91銭 - Bloomberg
原油、69.79
10年債、3.8580
ドル円、144.6550
Bitcoin、31,106
サウジ、日量100万バレルの自主減産を継続-ロシアは輸出削減へ - Bloomberg
6月 製造業PMI、46.3(46.3)
6月 ISM製造業景気指数、46.0(47.1)
米ISM製造業景況指数、3年ぶり低水準-生産や雇用など低調 - Bloomberg
米供給管理協会(ISM)が発表した6月の製造業総合景況指数は前月から低下し、8カ月連続での活動縮小を示した。生産や雇用、仕入れ価格などの指数が下がり、総合指数は約3年ぶりの低水準となった。
なし。
なし。
中国、半導体製造に不可欠な金属の輸出を制限へ-コスト上昇の恐れ - Bloomberg
中国商務省は3日の声明で、ガリウムとゲルマニウム、およびそれらの化合物について、8月1日から輸出規制の対象になると発表。同措置の導入は国家安全保障ならびに国益に資すると説明した。ガリウムとゲルマニウムは、太陽光パネルやレーザー、暗視ゴーグル、コンピューター向け半導体など幅広い製品に用いられている。
半導体は素人なので、どれくらいの影響があるのか分かりません。詳しい人の解説待ち。
■冒頭書いたTesla出荷台数に関する記事;
テスラの4-6月納車台数、値下げ策奏功し過去最多-市場予想上回る - Bloomberg
同社は今月19日に4-6月期決算を発表する。
価格を下げた結果の出荷台数増なので、決算(利益)を見てみないことには良し悪しの判断ができませんよネ。
Tesla株価+6.90%、279.82ドル。
■元NY連銀総裁ビル・ダドリーがBloombergに「米長期金利が4.5%以上に上がるかも知れない」と寄稿していた。;
【コラム】米長期金利の急上昇、不安終わらず4.5%に現実味-ダドリー - Bloomberg
米国債利回りは、それではどこまで上昇する可能性があるだろうか。ピースをつなぎ合わせてみよう。連邦準備制度のインフレ調整後の短期金利誘導目標が今後10年で平均約1%、インフレ率が平均2.5%、債券のリスクプレミアムが1ポイントと仮定すれば、米国の10年国債利回りの4.5%という水準が示唆される。
過去の中立短期金利と最近のインフレの持続性、米財政の不安な軌道を考えると、短期金利誘導目標と平均インフレ率、債券のリスクプレミアムという三つの要素はいずれも高くなりやすいと考えられ、4.5%は控えめな推計だ。
淡々と「歴史的に見れば、長期金利は上昇する」と書いているが、これは「長期金利よ上がってくれ」という願望を述べているのかも知れない。
というのも、先日、ジョセフ・ワンの「インフレを抑えたいなら、長期金利を上げるべき」との発言をしていた;
【ジョセフ・ワン】高金利が流動性を供給している【MMT ウォーレン・モズラー】 - 塾長の資産運用
FED界隈では「短期金利を上げても長期金利が反応しないから、インフレが収束しない(10年債が3.8%辺りで動かないから、商業ローン金利も上がらず、資金需要は衰えいない)」「どうしたら長期金利が上がるのだろう?」という会話がなされているのかも知れない。
そして、それが今日の〆のインタビューにつながる。ジム・ビアンコ@Bloomberg(前半の4分間くらい);
ーあなたは何度もインフレ率は一旦下がったあと、上昇すると言ってきた。どうしてそうなるのですか?
・ベース・エフェクトによるものだ。去年6/22、1.2%という前月比としては最高のインフレ率上昇を記録した。1年前、ガソリン価格は$5/ガロンだった。それから大きく価格は下落した。(今年)6月、前月比+0.4%、年率+3%になるほどに。2022年7月のインフレ上昇はゼロ、8月は0.2%だった。それらは簡単に超えることができるだろう。2022年9月、11月、12月は0.2%、0.1%だったので、それらを超えるのも容易い。なので、インフレ率(年率)は3%で底を打ち、そこから上昇していく。これは主要な危機が起こらない前提である。
インフレ率が3%で底打ちし、上昇に転じれば、FEDは許容できない。今年2回の利上げが織り込まれている。3回になるかも知れない。
ーあなたは歴史を学んでいる。ビル・ダドリーはBloombergへの寄稿で「社会、国、FEDは恒久的に高いインフレ率に慣れる必要がある」と述べた。
・FEDがそれを受けいることはないだろう。彼らのゴールは2%だ。去年5月、ホワイトハウスのオーバルオフィスで、バイデン大統領がパウエルをFED議長に指名し、「彼がインフレを下げる」と言った。パウエルはそれを本気に受け止めた。彼は何度も2%がゴールだと繰り返している。彼は本気だし、そうあるべきだ。過去インフレ率上昇ペースは賃金のそれを超えている。貯蓄のない人にとってそれは問題だ。彼らは取り残されている。それは正されなければならない。
ーパウエルのインフレ退治に対するコミットメントを聞いて、terminal rateが上昇している。あなたのneutral rateに変化はありますか?
・変わっていないが、FEDの発言に従っている。長期的インフレ率(the long-run average of inflation)に+0.5%を加えた辺り。長期的インフレ率がいくらなのか?に議論がある。2%なのか、3%なのか。私は3%~3.5%だと考える。すなわち、neutral rateは4%だ。パウエルはこれに注釈を加えている。全ての年限において、金利はneutral rateを超える必要がある、と。FFレートだけではないのだ。10年債は3.85%あたりなので、まだそれに達していない。そういう意味で、私はビル・ダドリーに同意する。金利は上昇していくだろう。
:
矛盾したことを言っていますネ。
「FEDのインフレ率目標は2%。経済がぶっ壊れても彼らは金融引き締めを続ける/経済をぶっ壊すことによって目標を達成する(意訳)」と言っておきながら、「長期的インフレ率は3.5%になる」だと?
要するに、彼も(全てのエコノミスト、アナリスト、金融システム関係者は)インフレ率や金利がどうなるかさっぱり分かっていない、という事ですナ。
ハハハ。
さて、ちなみに、過去1年、10年債利回り推移がこちら;
2022年10月24日、4.2340%を付けている。
当時、米10年債を買いたかったのだが、あまりの円安で買い控えたのを覚えている。
ということは、今のうちにドル転し、米国債安(利回り高)に備えるべきなのだろうか?
1ドル144円台後半だし、日銀が動くかも知れないし・・・(と、悩んで、いつまで経っても動けない)
ーー
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