塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

失業率低下も、経済刺激策がまとまらなくても、市場は動かず、プールが売れる。

塾長です。

昨日(米国8/7)の株式市場は、ヨコ。

 S&P500、3,351(+0.06%)

 Nasdaq、11,010(-0.87%)

 

雇用統計は良かったのだけれど、株価大幅上昇とはなりませんでした。

 7月失業率、10.2%(予想10.5%)

 7月非農業部門雇用者数変化[前月比]、176.3万人(予想158.0万人)

7月の米雇用者数は176万人増、前月からは鈍化も予想上回る伸び - Bloomberg

 

株が大幅上昇しなかったのは、Bloombergによると、米中対立を嫌気、らしい。

【米国市況】テクノロジー株に売り、米中対立を嫌気-ドルは大幅上昇 - Bloomberg

単なる上がり過ぎだと思うけどネ。

セクターローテーション的な動きがあった。

一番上昇したセクターは金融。2番は公益かな。そして小型株。

 VFH、61.04(+2.31%)

 VPU、134.49(+2.02%)

 Russell2000、1,569(+1.59%)

金融では、バフェットがBank of Americaを買いあさっているらしい。一昨日あたりからニュースになっている。

 

ドル円は105.8あたり。

 

米中対立と言えば、テック(TikTok)より、こちらの方が強い意味を持っているでしょう:

トランプ米政権、香港行政長官ら11人に制裁-政治的弾圧で - Bloomberg

香港が実質的に自治区から省に変わったと考えれば、中国高官の資産差し押さえ。

すなわち、「習近平、次はお前だぞ」という脅し(実際には、習近平に行く前に、ステップを踏むとしても)。

 

注目の経済対策は、議会でまとまらず、トランプ次第となったらしい。

米財務長官、トランプ氏に大統領令発令提言へ-景気対策交渉手詰まり - Bloomberg

以前、「経済対策を大統領令で処理できるか法的根拠に欠ける」といった議論があったような・・・。どうなったのでしょう?

市場は既に織り込み済みの様子(議会での交渉決裂が大幅下落につながらず)。

CNBCの常連の解説:

youtu.be

<スティーブ>

民主党共和党が金額、$2T、$2.5T、$4T、で合意できなかったとしても、大統領令(executive action)がある。

 なので、今日のヘッドラインは「ムニューチンが大統領に大統領令を進言」となった。

 トランプは「下院がやらないなら、俺がやる」と言っている。

 市場は議会で合意できなくてもカネが来ると知っている。合意はどうでもよい。パウエルがバックストップになり、トランプがExecutive Actionを出せるなら、現在と正常化までの橋がかかる。なので市場は態度を変えない、株価は上がる。

ジェフ・ミルズ

・今は警戒すべき水準。経済対策は、株価大幅上昇のきっかけ(カタリスト)にはならない。

 市場は見通している。経済対策は必要。失業は未だ問題。回復しているが、凸凹している(un-even)。

 500万人が職についていないのを忘れてはならない。労働参加率は61.4%に下落した。それが労働市場に影を落としている。彼らが求職活動をはじめると、失業率は上昇する。

 政権には対策をする巨大なインセンティブがある。大統領が再選するか・しないかに関わる最大の変数は、収入の上昇(income growth)である。収入上昇と、両党の大統領候補のシェアをグラフにすると、ほとんど線形になる。市場は、何かが起こる、と見越している。

 

 

ジェフ・ミルズはいつも良い解説をしてくれるネ。

・失業率が改善しても、今は就活していない人が多いので、喜べない。

・議会が合意しようが・しまいが、経済対策は実行される。

だ、そうです。

 

 

最後は、プールやプール付き住宅が売れているという、何ともアメリカ的な話題:

www.youtube.com

・あるプール設置会社が言うには、予約を取るまで3週間待ち。

・人々はユニークなやり方で家族と外で過ごす方法を探している。バケーションやレストランでの食事の代わりに。

 Pelotonも、客は待っている。

 興味深いのは、プールであろうと、Pelotonであろうと、実際に届くには時間がかかるため、パンデミックは終わっているかも知れないし、夏は終わっているだろうという事。

・今日不動産屋から聞いた話。ウェストチェスター、コネチカット郊外、ハンプトンで家を探す際の、一番のクライテリアはプール。

 公共のプールは閉鎖。ビーチ、湖も閉鎖。子供はサマーキャンプに行けない。自転車に乗る以外にできるのは、自分のプールで遊ぶこと。ただ、規制があって、プールを設置する業者を探すのも難しい。

 

こちらがプール設置業者Pool Corporationの株価、1年の推移:

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Pool Corporation Stock Price from Yahoo Finance

 

 

カリフォルニアではプール付きの住宅はめずらしくないけれど、ニュージャージーコネチカットでは珍しい。多分、(大型の?)ジャグジーを含めて、「プール付き」と呼んでいるのだと思う。

米国北東部に住んでいる時、職場関係でプール付きの住宅を持っている人なんて誰もいなかった。サウナはあったかな。

一般の日本人にはプールの価格感なんてまるでない。HomeAdvisor.comによると、プール設置は5、600万円、維持に毎年2、3万円。

これなら、ちょっとした車、1台分くらい。まぁ、検討の遡上には乗るかもネ。

 

塾長のような老人には「プール付き住宅って素晴らしい(実際自分が買うかどうかは別にして)。アメリカは豊かで羨ましい」と感じるのだけど、今の日本の若者の感覚で言うとどうなんでしょうネ。「豪華な家に興味ない、最新スマホがあれば良い」という感じ?