塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【ジョシュ・ブラウン】FEDはタカ派になれない【ジム・クレイマー】Squareは仮想通貨銀行に。

塾長です。

昨日(米国12/2)の米株市場は、ようやく反発。

 S&P500、4,577

 Nasdaq、15,381

【米国市況】株反発、S&P500は10月以来の大幅高-押し目買い入る - Bloomberg

 

 

債券、為替、コモ:

 原油、67.43

 10年債、1.4480

 ドル円、113.0500

 Bitcoin、56,658

OPECプラス、生産引き上げ計画を維持-供給調整の余地残す - Bloomberg

 

 

金融政策:

タカ派発言相次ぐ。これだけ皆で「テーパリング加速するぞ」と言っておけば、次回FOMC(12月14、15日)でテーパリング加速発表しても、市場はビックリしないハズ。

米金融当局3人がテーパリング加速支持、物価上昇でFRB議長に同調 - Bloomberg

 

と、思ったら、ジョシュ・ブラウンは「FEDはテーパリング加速なんてしないぞ」と言っている。議論の冒頭が省略されていますが、これから来るであろう金融引締め局面で成長株を買うべきか?(持つべきか?今持っている成長株を売るべきか?)的な話をしている中での言葉:

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・彼らは素晴らしい決算を出した。しかし、ソフトウェア業界は倍率の縮小が始まっている。それは終わていないだろう。CrowdStrikeのような素晴らしい結果を出した企業の株を持っていたとしても、Wall Streetは「それらの結果がどれほど凄いかは関係ない。資本コストが上昇すれば、株価は下がる」と言っている。

 喜劇を見ているようなので言っておきたい。パウエルの言葉を鵜呑みにしている人がいる。彼がテーパリング速度を2倍にすると信じている。あなたがそれを、新たな基本路線だと信じているなら、私にはあなたが見ているのか分からない。私はテーパリングが加速されると思わない。加速したとしても、意味のある量の加速にはならない。パウエルにはそれが出来ないのだ。前回の利上げサイクル、2018年でのターミナル・レベルを覚えているか。2%にしようとして、イールドカーブの反転が起きた。あなたが、パウエルが急にタカ派に転じ、インフレと戦う闘士となり、ポール・ボルカーのようになると考えているのであれば、あなたは自分でカネを運用すべきではない。誰かに任せるべきだ。

 そして、あなたがオムニクロンを恐れているなば、FEDは何もしないというのだろうか?

 もしジェニーが成長株を主有してはいけないと言うのであれば、同意できない。あなたはバランスの取れたポートフォリオを持つべきだ。割安株を持つべきだし、それらは金融やエネルギーに見いだせるだろう。同じく、成長株も持つべきだ。私は成長株へのトレンドが戻ると思う。あなたはポートフォリオに割安株も成長株も持つべきなのだ。

 

ジョシュ・ブラウンと同じ事を、逆の言い方で表現しているのは、Guggenheim Partnersのスコット・マイナード。話が長いので、冒頭部分だけ:

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ースコット・マイナードは最近次のようにツイートした。「30年債が1.75%を付けるとしたら、1.40%まで低下するだろう。10年債が1.40%以下に低下したら、1.20%に向かうだろう」

 あなたは、これを単なる可能性として言っているだけですか、それともそうなるだろうと言っているのですか?

・そうなるだとうろ思っている。テーパリングが加速されると噂されている。FEDはインフレを重大な問題だと見ていると言うメッセージが出ている。長期債のイールドカーブ、30年と10年の金利差は、FEDがアグレッシブになるという方向に調整され、リセッションになるかも知れない事を示唆している。

ーリセッションですか?市場がそう言ったとして、米国で経済的なリセッションが、例えば2~4年の間に起こるでしょうか?

・そう思う。債券市場の価格はそのように言っている。短期金利が1.25%辺りになれば、リセッションを招くレベルだ。

 人々は実質的なマイナス金利にフォーカスしている。インフレが、例えば6%辺りで、10年債が1.40%くらいだとしたら、実質的には-4%以上だ。もしFED金利をインフレ率と同じくらいにまで引き上げれば、実質金利はゼロになるが、overnight rateが6%になれば、市場はどう反応するだろう?明らかに資産価格は下落する。経済成長はぐちゃぐちゃ。私のキャリアで経験のないものを見ている。歴史上、発見できないものだ。経済成長を支えるために、実質金利が超低金利に置かれている。市場はこう言っている。「FEDよ、金融引締めに積極的になれば、数年後はリセッションだぞ」と。

ー2年後にリセッションと予想するなら、今から株を売っておくべきか?

・歴史的には、リセッションの数か月前まで上昇し続ける。金利の上昇は、経済成長に対する確信だ。短期的に、経済は拡大する。数年間は株価は上昇する。

「テーパリングを加速する、利上げを急ぐとリセションになる」というのは、裏を返せば「FEDは利上げできない」と言っているのと同じ。

 

二人とも「テーパリング加速=テーパリング終了後、すぐに利上げ」と言っているのだけれども、そうとは限りません。多分、テレビ番組の短い時間の中で表現するのが難しいのでしょう。「FEDがテーパリング加速しても、ゼロ金利政策を継続するだろう」くらいに受け取っておきました。

 

 

個別株:

AppleiPhone販売が落ち込むんじゃないか?という懸念からApple株が一時的に売られたけれど、ほぼ持ち直して、-0.61%の163.76ドルで引け。超大型株だし、サービス売上が、iPodsが、とは言っても、iPhoneがコケたら大変なので、皆さんビクビク。

アップル一時4.2%急落、iPhone需要鈍化の報道を嫌気-引けは下げ縮小 - Bloomberg

 

Squareが引き続き下げているのも気になる。-1.21%、$192.15。下のグラフは年初来株価の動き:

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Square, Inc. (SQ), YTD as of 2021/12/2 - Yahoo Finance

短いですが、ジム・クレイマーのSquareに対するコメントを紹介して今日はオシマイ(0:40~):

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・Squareには好きな点ががある。Square CFO アムリタとジャック・ドーシーは仮想通貨賛成派(pro-crypto)だ。問題は、我々にはSquareの利益を8%にしたいが、方法が分からない。JP Morganがイーサリアムの銀行になってくれそうにないので、Squareにそうなって欲しい。ジャック・ドーシーが仮想通貨の銀行を作っても驚かない。そうなれば素晴らしい。我々にはランニングするための服装が必要だ。ジャックならやってくれるだろう。