塾長です。
昨日(米国7/5)は独立記念日と週末のハザマ。そんな誰もがお休みしたい日に雇用統計が発表され、どちらかと言うと景気減速を予感される内容だったので、利下げが意識され債券利回り低下&株高。
S&P500、5,567(+0.54%)
Nasdaq、18,352(+0.90%)
【米国市況】株上昇、雇用統計が年内利下げ観測後押し-160円台後半 - Bloomberg
原油、83.44
10年債、4.2720
ドル円、160.7190
Bitcoin、56,736
6月 NFP[前月比]、20.6万人(予想19.0万人)
6月 失業率、4.1%(4.0%)
6月 平均時給[前月比]、0.3%(0.3%)
同[前年同月比]、3.9%(3.9%)
米雇用統計、雇用者数と賃金の伸び鈍化-失業率は4.1%に上昇 - Bloomberg
■ウィリアムズ;
NY連銀総裁、インフレ退治で大幅な進展も目標達成には「まだ距離」 - Bloomberg
■金乳安定報告;
FRB、金融安定や中銀の独立性に焦点-金融安定報告を公表 - Bloomberg
なし。
英国で政権交代、スターマー労働党首が首相就任-総選挙で大勝 - Bloomberg
■Metaが+5.87%も上昇していますが、理由は良く分かりません。
もしかしたらマーク・ザッカーバーグが独立記念日にタキシード姿で米国旗を持ち・ビールを飲みながらサーフィンしている様子をInstagramにアップしたせいかもしれません。こちら(↓)はデイヴ・ポートノイの反応(笑);
You can't go from supremely uncool to cool by just trying hard. Zuck will always be uncool. I refuse to entertain the possibility he will ever do anything cool. pic.twitter.com/XFqzILGFmh
— Dave Portnoy (@stoolpresidente) 2024年7月4日
■〆はジェレミー・シーゲル教授;
ー雇用統計が出たあとの市場の反応についてどう思われますか?
・雇用統計はとても弱かった。新規雇用者数も修正値も予想を上回ったのは理解しているが、詳細は良いとは言えない。経済は減速している。FEDは去年12月、GDP成長率は2%を超えると言っていた。第1四半期は2%を下回り、今四半期に入ってからは3%越えではないか?と熱狂し、それが2%のようだと言われはじめ、いまや専門家、アトランタFED、その他銀行は2%以下だと言っている。パウエル議長は7月FOMCで利下げの準備(tee-up)をし、9月1回利下げ、11月に追加で1回する時だと思う。インフレは制御下にある。私は減速している経済が、別の悪いモノになるのを見たくない。
ーそれがリスクですね。雇用は、彼らの責務の一つである。雇用市場はFEDから逃れられない。
・まったくその通り。SAHMのエコノミストであるクラウディア・サームは・・・、何年も前のことになるが、ある法則を調べていた。「失業率が3か月平均で0.5%幅上昇すると、リセッションになる可能性は90%を超える」のだと※。今日の雇用によって、今年の最低から0.5%幅上昇した。私はリセッションになると言っているのではない。90%に近いと言っているのではない。私が言いたいのは、FEDはこれらの統計を考慮すべきだ。それはイールドカーブ逆転を含む。マネーサプライの減少は止まったが、増加は強い経済をサポートするようには増えていない。株は上昇傾向にあり、成長株が割安株を散々打ちのめしているが、パウエルは注視すべきであると思う。
ーもし9月にFEDが利下げしなかれば、リセッションになる可能性がもちあがり、9月(←11月の言い間違いだと思う)に利下げしなければ、市場はトラブルに見舞われると言っているように聞こえますが、いかがでしょう?
・その可能性があるということだ。来週はCPIの発表がある。もちろん重要だ。失業保険申請者数については240以下になって欲しい。なぜ先制攻撃(pre-emptive)をすべきではないか?コモディティー市場やその他は制御下にある。かつてより何度も言っているように、現在の住居費を使うとCPIは今よりとても低く出る。彼(パウエル)には、FFレートが長期債とより正常な関係になるように調整する余地があると思う。
教授はクラウディア・サームの説(←初耳です)を持ち出していますが、「失業率が上昇し始めると、リセッション(景気後退)入りする」という関係は、チャートを見ると良く分かる。
こちら(↓)が1980年~現在の失業率推移(青線)とリセッション期間(灰色);
失業率はリセッションと同時もしくは直前から上昇トレンドを作る。一旦トレンドが作られると止まらない(3~6%幅上昇)。逆に、トレンドが出来たのにリセッション入りしなかったことは無い。
多くのエコノミスト、アナリストは「今回も同じ」と言っていますが、あいかわらず移民が統計を乱しているようなので「今回は違う」かも知れません。
多分マイク・ウィルソンが「債券市場は9月利下げを予想している。実際にそれが起きた時、株式市場は好まないのではないか。株式市場は完全なソフトランディングを織り込んでいる。」と言った※のは、この事だと思っています(9月利下げ=景気後退だ。ソフトランディングではなく景気後退となれば、株は売られる)。
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