塾長です。
昨日(米国11/18)はトランプ政権人事が進む中、株高。10年債金利は一服。
S&P500、5,893(+0.39%)
Nasdaq、18,791(+0.60%)
【米国市況】円一時155円台前半、植田総裁発言で軟調-S&P500反発 - Bloomberg
原油、69.10
10年債、4.4140
ドル円、154.6330
Bitcoin、91,327
米家賃インフレ、26年まで収まらず-クリーブランド連銀のモデル示唆 - Bloomberg
なし。
なし。
なし。
■注目決算なし。
■弱気派マイク・ウィルソンが完全に強気転換;
ウォール街きっての弱気派ウィルソン氏、S&P500種の目標6500に - Bloomberg
「米国の株価は割高だが、同国のマクロ経済改善、米国以外の世界の成長によりネガティブな影響を与えるであろう米国の関税政策、そしてアニマルスピリットによる上昇セクターの広がりによって支えられている」と指摘。第2次トランプ政権下での規制緩和も米企業に恩恵をもたらすだろうと予想した。
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「FRBが来年に入っても利下げを継続し、景気循環指標が改善を続ける限り、収益成長の拡大は継続するだろう」と、ウィルソン氏はモルガン・スタンレーの25年見通しの中で予測した。
以前紹介したように(↓)、彼はトランプが大統領になったことで、経済・株に強気になっていて、S&P500目標引上げを検討していると言っていました;
彼の予想を鵜呑みにして良いのでしょうか?
特にDOGE(政府効率化省)が心配。イーロン・マスクがTwitterで行ったような人員削減はできなかったとしても、政府雇用の凍結をすれば・・・、10月 Non-Farm Payrollのデータによると、全体の雇用者数は165,000人増加しており、その中で政府は+67,000。これが健全であるとは思わないし、持続可能だとも思わないが、少なくとも数字の上では雇用者の増加数が4割がなくなってしまう。
そうなれば、米国経済の7割を支えている個人消費が打撃を受ける→企業の売り上げが減少→・・・、という負のスパイラルに?
■〆は強気派トム・リー;
ーBitcoinについては後で触れるとして、まず市場全体について伺いたい。Thanksgivingに向けて市場では速度の遅い出血があった。あなたはそれが継続しないだろうと思っているのですね?複数の理由から、前向きなのだとか?その一つは、今朝大きな話題になっている財務省長官だとか。あなたはPolymarketを注視していますね。バッセンが70%を超えていたのに、マスクがラトニックだとツイートしてから、彼の勝率が上がり、今はどうなっていますか?
・どちらも40%を切っている。その理由の一つは、ケビン・ウォルシュやマーク・ローワンが上昇してきたからだ。
ー賭け市場が財務長官を決めるのですかね。
・奇妙な事が起きるものです。
ー今週、決まるでしょうか?それが[市場から]不確実性を取り除く?
・来週までアナウンスは無いかも知れないが、不確実性は取り除かれる。私はそれをclearing eventを呼んでいる。トランプ・トレードは未だ生きている(in tact)。
ーFEDは素早く利下げしないかも知れないが、FEDがハト派的であれば、あなたは良いポジションにいると思うのですね?
・そうだ。先週、パウエルが利下げ速度を遅くするような事を言って※、市場は驚いたが、1年後である2025年12月の金利予想を見れば変わっていない。FEDはハト派的であり、単にタイミングの問題である。
※:パウエルFRB議長、利下げ急ぐ必要ない-経済は目覚ましく良好 - Bloomberg
ーClearing eventと言えば、nVidia決算ですが、強気のclearing eventになりそうですか?
・市場は強気になるのを躊躇している。なので、決算を過ぎて、強い需要が確認されれば、安堵の溜息をつくだろう。
ー市場全体の株価はサポートレベルに落ちたので、強気になっている?
・そうだ。ほとんどの主要指数はテクニカル的なサポートレベルまで下がった。Nasdaqのサポートライン上にあり、S&P500は直近の値上がりの60%を失った。小型株の高値は以前の高値を上回っている。これら全ては強気なサポートレベルである。
ー株高は行き過ぎではないか?WSJはメルトアップかも知れないと言っている。トランプ・トレードが始まってからしばらく経ちますが、あなたは始まったばかりだと言うのでしょうか?トランプ・ラリーは2週間で終わるようなものではない、と?
・そうだ。市場は方向性を修正するかも知れない。政府効率化省、DOGEがヘルスケア、防衛支出をカットするかも知れない。投資家は規制緩和、アニマル・スピリッツにフォーカスするようになるかも知れない。すなわち、金融と小型株だ。
ーヘルスケアについては、歳出削減だけでなく、RFK Jrが厚生長官になるという話もある。
・ヘルスケアの視界がクリアになるのは難しい。例えば、ヘルスケア業界が広告費に占める割合が大きいというコメントがあった。ある種のワクチンに対する安全性の懸念など。不確実性は機会でもあるが、厳しいと思う。
ということで、補足しつつまとめると・・・、
・現在の市場は強気相場。下がれば、買われる。FEDはハト派的であり、タイミング的に遅れるかも知れないが、利下げ方向だ。不確実性が取り除かれるたびに(clearing eventが発生するごとに)、買われる。
Nasdaq、S&P500、Russell2000はテクニカル的にも良い位置にいて、短期的にも値上がり方向。
・Clearing eventとして考えられるのは、財務長官人事やnVidia決算である。
財務長官が誰になろうとも、不確実性が無くなるという意味でclearing eventだ。
市場はnVidiaを強気に織り込むのに尻込みしている。決算でnVidiaのGPU需要が確認され、市場を押し上げるだろう。
・トランプ・ラリーは短期的に終わるものではない。但し、政府効率化省(DOGE)がヘルスケア(医療)、防衛支出を減らすかも知れないので、トランプ・トレードだと思われていたヘルスケア・セクター、工業セクターは厳しい。規制緩和、アニマル・スピリッツ(=事業拡大のための投資が増えたり、起業家が増えたりする)に注目が移り、金融、小型株が良いだろう。
ヘルスケアはワクチンに懐疑的なRFK Jr.が厚生長官になるのも視界を悪くしている。
だ、そうです。
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