塾長です。
昨日(米国6/28)の米株は、大統領候補討論会でトランプが優勢だったことから、株は調整、債券利回り上昇。
S&P500、5,460(-0.41%)
Nasdaq、17,732(-0.71%)
【米国市況】株反落、大統領選の行方も意識-円は160円台後半 - Bloomberg
原油、81.46
10年債、4.3430
ドル円、160.8250
Bitcoin、60,244
5月 個人所得[前月比]、0.5%(予想0.4%)
5月 個人支出[前月比]、0.2%(0.3%)
5月 PCEデフレータ[前月比]、0.0%(0.0%)
同[前年同月比]、2.6%(2.6%)
5月 PCEコアデフレータ[前月比]、0.1%(0.1%)
同[前年同月比]、2.6%(2.6%)
6月 シカゴPMI、47.4(39.0)
6月 ミシガン大学消費者信頼感指数、68.2(65.6)
米PCEコア価格指数、5月は伸び減速-年内利下げの論拠補強 - Bloomberg
ミシガン大消費者マインド指数、68.2に低下-インフレ期待低下 - Bloomberg
■連日のデーリーと、バーキン。仕事してる?;
米PCEデータ、金融政策が機能していること示す-SF連銀総裁 - Bloomberg
■バイデン - トランプ討論会はバイデンの敗北で終わったようで(未見);
バイデン氏、選挙に「勝てる」と決意表明-出馬取り下げ圧力に屈せず - Bloomberg
27日の討論会は近代米政治史でもまれに見る重大な失態とされるものの、バイデン氏が選挙戦でアプローチを大きく変える可能性は低いことが同氏自身の口で語られた。
こちら(↓)が左寄りCNNによるまとめ動画;
トランプ氏返り咲き予想上昇、早くも米株市場で勝ち組探し-討論会後 - Bloomberg
■注目決算なし。
■〆はみんな大好きジェレミー・シーゲル教授;
ー人々は「年半ばにしては良い値上がりだ。少しばかりブレーキを踏んでも良いだろう」と言う人が多い。どう思いますか?
・私は未だモーメンタムが残っていると思う。昨晩1時間半の間で、S&P500先物が10ポイント上昇した。この時点では、株式市場はバイデンよりもトランプを好んでいるということだ。もちろん、[トランプが推す]政策が法律として成立するころには大きく変わっているかもしれないが。2番目に、トランプが(←”バイデン”の言い間違え)候補を降りる可能性がある。調査では、トランプがバイデンを破るのは容易だと出ており、民主党側においては、バイデン以外トランプに勝つのが難しいと出ている。政治が重要だと言う事だ。
経済について言うと、最近の経済指標はどちらかというと弱めに出ている。本当に弱いわけではないし、リセッションを心配するようなものではないが、今四半期3、3.5%と予想されていた[GDP成長率]が、2%に届くかどうかという数字になっている。PCEが良い数字だったことを考えると、私はとても良い数字だったと思うのだが、年後半のコアインフレ率は・・・、FEDは7月FOMCで利下げの準備(tee-up)をし、8月ジャクソンホールで確認し、9月に実施するだろう。
ー市場は既にそれを織り込んでいるでしょうか?
・事実として、金利が下がり、株が上がっている。その確率は織込まれている。実際、私の感覚では、1回もしくは1.5回の利下げが市場に織り込まれているが、私はより多くの利下げが行われると感じている。さらなる経済の弱さが出て、より良いインフレ率が出るだろう。それらがより低い金利に結び付く。経済減速は、株式市場の望むものではないが、低い金利は望むものである。WisdomTreeでは現時点の家賃、住宅価格を指標として持っている。我々のCPIコア、PCEコアは年率2%を下回っている。多くのエコノミスト、パウエルやイエレンでさえ、それらが下がるのを待っていると言っている。どうやら年後半にはそれが実現し、良いインフレ率になりそうだ。
ー少し引いてみると、2022年底から株は50%上昇している。4年間を平均すると、年18%の上昇だ。市場は多くのことを織り込んでいるように思える。あなたは、この強気市場のどの位置にいると思いますか・
・それを言い当てるのは難しい。forward PEは21倍だ。モーメンタムがある。2極化した市場だと言われる。テックを除けば、17倍くらいだ。中小型株であれば13~14倍。私が言ってきたように、テックが全てのベーコン(企業利益)を運んできており、モーメンタムがある。これを3、4か月言い続けている。この方向性が折れつつあるようには見えない。しかし、テックを除くと、高すぎることはない(no over-valuations)。もしテックが利益を伸ばし続けられれば、高すぎるとは言えない。今のところそれが出来ている。我々は、神様のおかげで、2000年のようにはなっていない。1997年、1998年のようか?と問われれば、誰もその答えを知らない。市場は気が狂うかも知れないが、まだその領域には達していない。
ということで、
・昨日の討論会ではトランプ有利で終わったが、今後民主党候補が変わる可能性もある。政治(誰が大統領になる?)は株価にとって重要だ。
・経済指標は弱まっており、今年後半、経済はソフトランディングするだろう。
WisdomTreeでは現在の家賃、住宅価格指数を持っていて※、それをCPIコア、PCEコアに組み入れると、既に2%以下に下がっている。
パウエル、イエレンもそれらが下がるのを待っていると言っている。
、FEDは2回かそれ以上利下げするだろう。
・テック株(主にnVidia?)が利益を伸ばし続けられているあいだは割高とは言えない。それ以外は普通。2000年暴落直前のような状況にはないが、いつ市場の気が狂うのかは誰にもわからない。
だ、そうです。
※:比較的最近、シーゲル教授はWisdomTreeのSenior Economistになっている。
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