塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【トム・リー】年末S&P500は5,500を超える。割安株が見直されるので上値余地有り。

塾長です。

昨日(米国6/28)の米株はヨコ。今週は重要指標の発表がなく、決算期のハザマなので暇な感じ。

 S&P500、5,482(+0.09%)

 Nasdaq、17,858(+0.20%)

【米国市況】国債上昇、景気減速の兆しで利下げ観測-円は160円後半 - Bloomberg

 

今晩、バイデン VS トランプ討論会らしいので、明日はその話題でもちきり?;
バイデン・トランプ両氏直接対決、24年大統領選初回討論前の予習復習 - Bloomberg

  米東部時間27日の午後9時(日本時間28日午前10時)から90分間、CNNとそのウェブサイトで視聴が可能だ。ブルームバーグ・テレビジョンのほか各放送局が生中継する。

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、81.89

 10年債、4.2880

 ドル円、160.7480

 Bitcoin、61,581

 

 

経済指標:

 5月 卸売在庫[前月比]、0.6%(予想0.1%)

 第1四半期 実質GDP[前期比年率]、1.4%(1.5%)

 第1四半期 個人消費[〃]、1.5%(2.0%)

 第1四半期 GDPデフレータ[〃]、3.1%(3.0%)

 第1四半期 PCEコアデフレータ[〃]、3.7%(3.6%)

 5月 耐久財受注[前月比]、0.1%(0.1%)

 5月 耐久財受注コア[〃]、-0.1%(0.1%)

 5月 中古住宅反米成約指数[前月比]、-2.1%(1.0%)

 同[前年同月比]、-6.6%(-4.6%)

米中古住宅販売成約指数、過去最低に落ち込む-高金利が需要圧迫 - Bloomberg

米失業保険継続受給者、21年末以来の高水準-失業期間が長期化 - Bloomberg

 

 

金融政策:

■ボスティック;

アトランタ連銀総裁、10-12月期の利下げを想定-物価鈍化進展の兆し - Bloomberg

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

なし。

 

 

個別株:

■小売大手2社が決算。今年2月(だったはず)DOWから追い出されたWalgreensと、NIKE;

ウォルグリーン株急落、業績見通しを引き下げ-店舗閉鎖も発表 - Bloomberg

 ウォルグリーンは通期の調整後利益見通しを1株当たり2.80-2.95ドルに下方修正。前四半期にもガイダンスの上限を引き下げていた。3-5月(第3四半期)の調整後利益は1株当たり63セントと、アナリスト予想の68セントを下回った。

-22.16%。

 

米ナイキ株急落、販売低迷さらに悪化を警告-見通しが予想下回る - Bloomberg

  ナイキは2025年5月期の売上高が「1桁台半ば」の減少率になるとの予測を示した。ブルームバーグ集計のアナリスト予想では約2%の伸びが見込まれていた。

値上げもしているだろうに(←適当な憶測)、売上が5%程度下がるということは、数量的には20%くらい減るのでしょうか?

そうだとすれば、時間外-12.26%というのも納得。

 

 

 

■〆は強気派トム・リー

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ーあなたの[S&P500]年末目標、5,500について教えて下さい;

・去年12月の初め、今年S&P500が5,200になると予想した。既に20%のゲインだ。予想を引き上げている。ファンダメンタルズが強い。元々来年、2025年の利益を260と予想していたが、275に近いだろう。インフレに対する戦争は、その進捗具合において、とても良く進行している。多くの紛争があるのは理解しているが、過去2回のインフレーションレポート(注:CPIの意)の55%に当たる部分はパンデミック前に戻っている。それはインフレが石のように落ちるのを意味する。なので、マルチプルが上昇していても、我々は安心できている。5,500は明らかに低すぎるが、5,500以上どこまで行くか分からない。数週間後には言えるようになる。

 

ーあなたはチャートの中で、石が落ちる絵を用いました。保険が下がり、住居費がそれに続くのを待っていると。中古車、新車は下がると予想していますね。そのようなデフレがあると?

・約290Mの車が走っている。中古車[価格]が10%下がっていて、それが続けば、その影響は大きい。ディスインフレ的で、借金して車を買っている人にとっては痛みとなるが、車を買おうとしている人には助けになる。既にモノのディスインフレがパイプラインの中に入っていると思う。特に新車がそうだ。在庫が膨らんでいる。ディーラー向けソフトへのサイバー攻撃は一時的な混乱を招いているが、新車[価格]のトレンドは下がると思う。

 

ー企業利益予想についてはどうですか?インフレ率が下がり、FEDが利下げするのは良い事だと思いますが、景気が減速すれば企業利益はどうなるのでしょう?

・まず、常に勝者と敗者がいる。インフレと関係ないセクターがある。テクノロジーがその例だ。インフレと密接に関係しているのもある。基礎的な素材や、エネルギーだ。我々は、全てのインフレ率がマイナスになると言っているのではない。2%に向かうのだ。多くの企業は価格を上げている。賃金上昇の圧力は減少している。ガソリン価格はcoolになっていて、消費者の財布の助けになる。とても複雑だ。世界経済は上向きだ。我々は2025年[S&P500]企業利益を275と予想していて、280に近いのではないかと思っている。

 

ー市場はファンダメンタルズに先立つものだ。forward earningsに対して21倍をつけている。既に企業利益の増加を織り込んでいるのでは?さらにマルチプルが上がると思うのはなぜでしょう?

・公正な質問だ。それは株高(gain)に貢献する構成要素である。S&P4を見てみれば、とても高い。確か、forward earningsに対して19倍だったと思う。中央値は16倍だ。Russell2000の中央値は11倍。多くの株が20倍に向けてre-priceされるだろう。しかし27倍がついているような株もある。27倍株が28倍になるよりも、16倍株が20倍になる方がジュース(juice、燃料)があると言える。

 

ー最後に、S&Pは5日連続でインデックスとbredthが乖離している。それは1990年代後半にしか見られなかった。1990年代後半と似た状況になりつつあるのか?

・90年代後半は良い形で終わらなかった。投資家のポートフォリオはその準備が必要である。割安株で辛抱し、上昇株(high momentam)の出口を用意ししておくべき、という意味だ。私は90年代、アナリストとして働き始めたので、90年代の多くを目撃した。当時はもっと熱狂(ebullience)があった。「株は絶対下がらない」と言われていた。今は「これが頂点だ」と言っている人(top caller)が多い。なので、まだサイクルの途中だと感じる。驚くかも知れないが、我々の機関投資家の顧客の中には「これが最高値だ」と言っている人が多い。

少し彼の計算のもとになっている算数を置いておくと・・・、

S&P500企業利益$275に対してPER20倍なら、5,500。

280×20=5,600。

 

まとめると・・・、

・インフレ率は石が落ちるように下る。過去数か月のCPIで高く出た保険は下がっているし、住居費も値下がりが予想されている。中古車価格は下がっているし、新車も在庫が積みあがっているので、そのうち下がる。

・企業は、インフレ率が下がり(←仕入れ価格に影響)、人件費上昇圧力が弱まっているので、利益を伸ばすことができる。

・90年代後半のドットコムバブル時、人々は「株は2度と下がらない」と言っていた。今はまだ「もうこれが最高値だ」と言っている人が多い。なので、バブル(であっても)中盤だろう。

 バブルが終わる時のためには、モーメンタム株を売り、割安株へのシフトが必要になる(が、まだその時ではない)。

という感じでしょうか。

 

新車が売れなくなる(売るためには値引きが必要)となれば、日本株に影響あるかも知れませんネ。

 

4番目の質問(市場は既に企業利益増加を織り込んで株価が上がっている。だからマルチプルが拡大している。さらにマルチプルが上がると考えるのはおかしくない?)との質問に対する答えが、イマイチでしたネ。それは「まだ16倍といった割安な(?)株があるので、それらが20倍にるのが燃料だ」というもの。

昨日デイヴィッド・ザボスも言っていたし、トム・リー本人も前半で「常に勝者と敗者がいる」と言っているように、全ての企業(or 有意なほど多くの企業)のPE倍率が20倍に向かうと考えるのは、いかがなものかと。

 

むしろ、マイケル・ハウエルのように「世界で流動性が増加している(≒カネ余り)。過去の傾向からいって、流動性増はは2025年まで続く。なので株などの資産価格はそれまで上昇し続ける」と言ってくれた方がスンナリ理解できます;

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