塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【ジェフリー・ガンドラック】パウエルは9月利下げのメッセージを出し市場を安心させた。安全資産は短期国債。

塾長です。

昨日(米国7/31)の米株は市場オープン直後から高値を維持。FOMC後のFFレート発表・パウエル会見でも動かずフィニッシュ。

日本では政策金利決定会合があり、サプライズ利上げ。円高

 S&P500、5,522(+1.58%)

 Nasdaq、17,599(+2.64%)

【米国市況】円一時149円台に上昇、9月利下げ示唆で株・国債に買い - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、78.56

 10年債、4.1090

 ドル円、149.7400

 Bitcoin、64,576

円全面高、日銀利上げや米利下げ示唆で対ドル一時3月以来の149円台 - Bloomberg

 

 

経済指標:

 7月 ADP雇用者数[前月比]、12.2万人(予想16.8万人)

 第2四半期 雇用コスト指数[前期比]、0.9%(1.0%)

 7月 シカゴPMI、45.3(44.0)

 6月 中古住宅販売成約指数[前月比]、4.8%(1.5%)

 同[前年同月比]、-7.8%(-7.4%)

米ADP民間雇用者数、1月以来の低い伸び-賃金も伸び鈍化 - Bloomberg

米雇用コスト指数、伸びが予想下回る-インフレ圧力の緩和示唆 - Bloomberg

米中古住宅販売成約指数、3カ月ぶり上昇-最も高い予想も上回る - Bloomberg

 

 

金融政策:

FOMC

FOMC声明:2つの責務、両サイドに対するリスクに注意払っている - Bloomberg

パウエル議長、利下げは「9月のFOMC」で選択肢になる可能性も - Bloomberg

【FOMC】インフレ率重視からのシフトを示した-市場関係者の見方 - Bloomberg

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■日銀金融政策決定会合

日銀が政策金利0.25%に引き上げ、経済・物価想定通りなら利上げ継続 - Bloomberg

日本銀行は31日の金融政策決定会合で追加利上げを決めた。利上げはマイナス金利政策を解除した3月会合以来。2025年度末までの長期国債買い入れの減額計画と同時に決定した。

 :

  国債購入の減額計画では、これまでの月間6兆円程度を原則として四半期ごとに4000億円程度ずつ減額し、26年1-3月に3兆円程度まで圧縮する。長期金利が急激に上昇する場合は、機動的に買い入れ増額や指し値オペなどを実施する。必要なら決定会合で計画の見直しもあり得るとした。来年6月の会合で中間評価を行う。

植田日銀総裁が利上げに積極姿勢、タカ派発信で年内追加観測も浮上 - Bloomberg

 

 

財政政策:

■最近リービーニから「中長期債の発行割合を減らしているのはステルスQEだ」と批判を受けていた財務省は・・・;

米財務省、四半期入札の規模を据え置き-「数四半期」は規模維持 - Bloomberg

  これとは別に、当局者らは財務省借入諮問委員会(TBAC)に対し、市場性のある国債全体におけるTBの推奨比率について再検討するよう要請した。TBACは従来、15-20%を推奨していた。

  共和党の政治家や経済政策評論家からは、イエレン財務長官とそのチームが追加の資金調達ニーズに対応する上で、人為的に期間長めの国債発行増を抑制し、代わりにTBをより多く利用したとの批判が上がっていた。TBACへの再検討要請はそうした中で行われた。

 

 

地政学

なし。

 

 

個別株:

■Altria、Boeing、Mastercard、Coca-Cola、Metaなどが決算;

メタ株急伸、売上高が予想上回る-AI活用の広告事業好調 - Bloomberg

  4-6月期のアプリ全体の1日当たりユーザー数は32億7000万人と、前年同期比7%増だった。

時間外+7.22%

 

 

 

■〆はFOMC最終日毎回登場する債券王ジェフリー・ガンドラック;

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FOMC後、パウエル会見を聞いて、あなたのリアクションは?

・毎回のプレスカンファレンスから注目の言葉を選ぶようにしている。今回は”could”だ。彼は何度か「9月に利下げができるかもしれない」と言った。また、経済が弱くなり始めれば、それに対応するためのたくさんの武器を持っていると再確認した。彼のメッセージで興味深いのは、労働市場や経済がパンデミック直前に似ていると言った事である。しかしFFレートは525bptも高い。よかろう、私はインフレ率が1%高いのを認めるが、それが意味するのは、利下げする余地が多くあると言う事だ。コモディティ価格や住居費などを基にした我々のインフレモデルはPCEだけでなく、CPIも2%台、それも2%台前半になる事を示している。そこから1.5%分高い金利を設定するとしても、余計な事を考えなくとも1.5%分の利下げ余地があるのだ。市場はそれを楽しんだのだ。9月に利下げする”かも”知れないだけでなく、必要とあらば大幅に利下げするかも知れないのだ。それは特にハイβ株にとって勇気づけられるものとなった。

 

ー彼らは今日利下げすべきでしたか?

・率直に言って、今日すべきだったと思う。しかしそれに何の意味があるだろう。次回まで6~8週間だ。

 人々が政治情勢について話をするのを面白く思っている。「9月は選挙までに2か月しかなく、FEDは政治的になりたくないだろう」と言ったものだ。笑ってしまうよ。0.25%利下げで大統領選挙までに何が変わるというのか?平均的なアメリカ人にFFレートを聞いても、彼らは知らないだろう。FFレートの言葉の意味さえ知らないかも知れない。私はそれ(選挙前に利下げするかどうか)は無関係だと思う。

 今回のプレスカンファレンスは市場を安心させた。パウエルはよく準備をしていた。準備し過ぎだったとさえ思える。まるで台本を読んでいるようだった。まぁ、それで良いのでしょう。彼は針の穴に糸を通しているのだから。明らかに労働市場は悪化している。離職率は下がり、失業率は最低値から0.7%分上昇した。それは政府による雇用により、人為的に抑圧されている。過去18か月政府による雇用は上昇基調だ。失業保険継続受給者数は増え続けている。新規失業保険申請数は上昇基調だ。彼はそれらを監視していると言って、市場を安心させたかったのだろう。彼は失業率が0.2、0.3%と上昇しない事を望んでいる。次回FOMCまで2回雇用統計、2回CPIが出る。それらが0.25%の利下げをするかどうかを強く示唆するものになると思う。どうやら彼は0.5%利下げは考えていないようだ。あり得なさそうだが、失業率が4.3、4.4もしくは4.5%になれば9月0.5%利下げもあるだろう。いずれにせよ、利下げはする。イールドカーブ逆転は解消に向かっている(yield curve is de-inverting)。2-10年金利差は-20bptくらいだ。それは数か月前(several months ago)、約-1%幅だった。多きく差が縮まったが、まだ反転している。我々は、2、3,5年国債が安全だと考えている。FEDが利下げをすれば、それが1回であったとしても、ラリーが起きる。イールドカーブ逆転は解消に向かう。財政赤字のレベルを考えれば、長期国債は未だ深い苦悩の中にある(in the throes of angst)。これについては何度も繰り返し話をしてきたが、とても重要だ。次のリセッションでは大きくスティー化すると思う。

ということで・・・、

・パウエルは労働市場を監視している、もし弱まれば9月利下げする、とメッセージを出して、市場を安心させた。

・このままのペースで労働市場が弱まり、CPIが低下し続ければ、9月利下げは間違いない。幅は0.25%となるだろうが、失業率急騰となれば0.5%もあり得る。

・利下げ時期が選挙に影響することは無い。

・安全資産は5年以下の国債。リセッションが来れば長期国債は売られる。

だ、そうです。

 

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