塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【マイク・ウィルソン】4月2日は貿易交渉の開始であり、先が見通せるようにはならない。年前半はレンジだが、年後半には成長戦略で株高。

塾長です。

昨日(米国4/1)の米株はハイテクに買戻し。テクニカルで株をやっている人達には忙しい日々が続いていることでしょう。

 S&P500、5,633(+0.38%)

 Nasdaq、17,449(+0.87%)

【米国市況】S&P500続伸、利下げ意識でテク高い-円は一時148円台 - Bloomberg

1日の米株式市場ではS&P500種株価指数が続伸。大手テクノロジー銘柄が買われ、指数を押し上げた。トランプ米大統領による関税発表を前に、この日発表された米経済指標は弱い内容となり、利下げ見通しが意識された。米国債は上昇、円は対ドルで値上がりした。

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、71.24

 10年債、4.1560

 ドル円、149.80

 Bitcoin、85,279

 

 

経済指標:

 3月 製造業PMI、50.2(予想49.9)

 2月 JOLTS、756.8万人(770.0万人)

 3月 ISM製造業景気指数、49.0(49.9)

 

 

金融政策:

バーキン

リッチモンド連銀総裁、トランプ関税は雇用減・インフレ招く恐れ - Bloomberg

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

■トランプとその仲間たち;

トランプ氏が2日発表の関税、即時発動へ-ホワイトハウス報道官 - Bloomberg

2日発表の関税は「最高」税率と、米財務長官が議員に発言-CNBC - Bloomberg

 

 

個別株:

■注目決算なし。

 

■Ford、GMがQ1販売台数を発表;

GM, Ford Report Q1 Sales as Auto Industry Braces for Tariffs

Key Takeaways
・General Motors and Ford reported first-quarter sales Tuesday as the auto industry braces for the impact of the Trump administration's planned tariffs.

・Ford's total vehicle sales declined 1.3% year-over-year, while GM said it had its best Q1 sales since 2018.

・The Trump administration is expected to implement its 25% tariff on foreign cars and parts, and introduce new tariffs Wednesday.

Fordは追加関税前の駆け込み需要があったにも関わらず前年度比マイナスという体たらく。

F-0.90%

GM+0.49%

 

 

■J&Jが下落しているので調べてみたら、発がん性のあるベビーパウダーの賠償金を払うための会社を分割して破産させるのはダメだと裁判所から言われたかららしい;

J&J Dives After Judge Tosses Out $10 Billion Talc-Based Bankruptcy Plan

-7.59%

 

 

■〆は最近よく顔を見る弱気派 マイク・ウィルソン;

www.youtube.com

ーマイク・ウィルソンは次のように書いた。「今種の相互関税に関するアナウンスメントは、クリアリング・イベントというよりも、さらなるネゴシエーションの飛び石になる可能性が高い」

 そのマイク・ウィルソンをお呼びしています。

 なぜこの区別が重要なのですか?

・誰もが最後のピースを求めているようだが、これは時間のかかるものだ。今年でてきた他の政策と違い、これは我々が求めていたものだ。これまでトランプ大統領がやってきたことは驚きではない。今まで出てきた政策変更は経済成長にとってマイナスなものだ。これは会社をリストラしにきた新CEOのようなもので、リストラのために全てを流しに捨てて、彼らの計画が来年うまく行くようにしている。これは時間がかかる。市場の観点で言えば、今のレベルはとても重要だが、政権の観点からは重要ではない。これは認識しておくべきである。

 

ートランプは当初マキシマリスト的なアプローチで臨むことで知られている。これはどれほどの混乱を招くだろうか?彼がマキシマリスト的なアプローチで臨み、貿易相手国からの報復にあうとしたら?

NAFTAのようなものだ。これは古くからあるネゴシエーション戦術である。まず右側に大きく寄った所から始め、真ん中で合意できれば良いと望む。これは普通ではないとは言えないだろう。貿易相手国からの反応は・・・、彼らが(貿易教義に)惹きつけられている事を示している。これが人々を議論に巻き込む方法だ。大きな波を立てて、人々がやってきたところで、ネゴシエーションが開始される。我々はまだテーブルについてさえいない。それゆえ、今がとても不確実な時期なのだ。

 

ーいくつかの貿易相手国は既に特使を米国に送ったが、あなたに同意する。貿易交渉が本格的に始まったとは言えない。

 では、投資家として何をしますか?

・我々がやったのは、(関税の)影響を最も受ける領域を避ける。一般消費財が最も(株価下落の)影響を受けた。もしかしたら行き過ぎかも知れない。そして、防衛的なポジションを取る。質の高い株だ。それが我々のポートフォリオのコアである。そして今、我々はいくつかのトレードのためのcallを出し、一部は成功し、一部はうまく行っていない。いずれにせよ、今は、より質の高い方に寄せ、価格決定力があったり、製造場所を移すことが可能であったり、60日や90日間といった在庫を持てたりして、関税の心配を緩和できるビジネスに投資するべきだろう。それらの緩和措置に関しては、今朝の我々のノートに記したとおりだ。この時期において、我々はこれらができる企業の株を持っている。私はクリアリング・イベントが今年のどこかで来ると思っているが、まだそこには達していない。

 

ーあなたが変化した部分について話をしたい。外国株だ。DAXは今朝2%ダウンした。日経は一夜にして4%下落した。外国株はわずかだが転回しはじめている。何が変化したのか?

・その通りだ。先週のノートに、米国は多分他の地域よりを上回る、と書いた。結局のところ、先ほどあなたが述べた国は最も世界貿易に敏感だからだ。特に日本だ。4%下げたという事実は、市場が関税と貿易問題に焦点を当てている証拠だろう。それらの、言ってみれば、相対的に割安株は我々にとって、さらに下がったところで良さそうだと思われる。これは考えに入れておくべきだ。なぜなら世界の株式市場の中で、米国が最も質が良く、不確実な世界では質の高い株がアウトパフォームするからだ。

 

ー欧州株は過去数か月値を上げてきたわけだが、あなたはそれらがトラブルを抱えていると言うのですか?

・そうだ。少し伸びすぎた。我が社の欧州株担当チームも同じ考えだ。欧州には良いことも起きている。欧州では良いことが数十年間起きていなかった。しかしそれはこの関税ネゴシエーションよりも長期の時間がかかる。欧州の国々が財政支出を行い、規制緩和するというのは、複数年に渡るトランジションである。それなのに、株式市場は15、20%上昇していた。

 

ーRheinmetallや、その他の防衛企業を除き、欧州で好きな会社はありますか?

・金融は考慮すべきだろう。構造的変化があるかもしれない。消費者にもおこぼれがあるかもしれない。しかし株は上昇してしまった。私の視点から言えば、割安なのは米国だ。

 

ーGoldmanが新しい予想を出した。GDPが+1%、PCEが3.8%。これはスタグフレーションと言える組合せだ。もし顧客が「米国でスタグフレーションが起きた時のトレードはどのようにすべきか?」と聞いたら、なんと答えますか?

・我々はスタグフレーションになると考えている一派ではない。現在予想よりも悪くなると考えているが。人々が考えているより経済成長が悪くなり、インフレは少しばかり粘着的だろう。それが我々の年初の考えだ。我々は年末目標を変更していないが、短期目標は変えてきた。短期の下限は5500で、上限を切り詰めて5800~5900辺り。まだ年末目標に関してはタオルを投げていない。なぜなら政策変更の良い部分が年末までに市場に反映されると考えている。3、6か月タイミングがずれる可能性はあるか?と聞かれれば、もちろんだ。今は5500~6100の間にいる。上限は切り詰められたかも知れないが。もしuniversalな関税が導入されれば、これは今朝のノートに書いたことだが、下限が下がるかも知れない。もし今週株が下がり、それがuniversal関税が理由だとしたら、短期的には5500を割るだろう。

 

ーあなたはこの政権の政策ミックスが全体でみれば強気(bullish)だと思いますか?

・建設的(constructive)であると思う。広く強気であるかは不確かだ。バリュエーションが最も大きな障害となるだろう。過去3,4年間アンダーパフォームしてきた市場領域に関してはbullishと言えるだろう。我々のvisionは・・・、この政権のvisionはとても単純だ。彼らは政府(の支出)を減速させたい。彼らは、規制緩和や税金を低く抑えることで、民間経済を開放したい。もしかしたら関税はそのストーリーに沿ったものかも知れない。政府に割り当てられていた資源から民間企業への移行は、広がりを見せるかも知れない。それは過去2,3年間、我々がここで話してきたように、なかったことだ。政府によりクラウディング・アウトだ。政府が小企業や消費者をクラウディング・アウトしてきた。彼ら(=トランプ政権)のメッセージは明確だ。楽しくない時期がある。財務長官の言葉ではデトックスだ。大統領は修正期間(adjustment period)だと言っている。彼らがやっている事はとても明確だ。

まとめると・・・、

・トランプ政権がやっているのは、新CEOのリストラのようなもの。将来の成長のために、過去の誤りの修正をやっている。大統領は修正期間と呼び、財務長官はデトックスと呼ぶ、楽しくない時期に当たる。

 その間、多分年前半、S&P500は5500~5800もしくは5900のレンジで動くだろう。上限は6100から引き下げた。

 年末目標は6100から変更していない。なぜならそれまでには成長のための政策(規制緩和や減税)が出てくると予想しているから。但し、それが3,6か月遅れる可能性はある。

・外国株については・・・、関税に影響を受ける国の株が下がった。欧州には財政支出拡大や規制緩和という追い風があるが、この移行には数年かかる。株は先取りし過ぎだ。

・関税問題は始まったばかり。4月2日にあるのは貿易相手国を交渉のテーブルにつかせるためのイベントであり、先が見通せるようにはならない。それは今年中には起きるだろうが、いまではない。

 このような不確実な世界で買われるのは質の高い株であり、最も質の高い株があるのは米国だ。その中でも、関税の影響を受けない領域や、受けても緩和できる(関税を価格に転嫁できたり、サプライチェーンを変更できる)企業の株を持っておくべき。

・トランプ政権の(成長のための)政策が全てのセクターの株を押し上げるか?というと、そうはならないだろう。過去3,4年間、(バイデン政権のもとで規制強化により)アンダーパフォームしてきた領域(←多分、金融辺りを指していると思われる)は強気になれる。

 クラウディング・アウトを除去するのだから、民間経済にとっては建設的と言える。

と言っているようです。

 

 

 

 

 

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