塾長です。
昨日(米国11/3)の米株市場は、継続上昇。
S&P500、3,369(+1.78%)
Nasdaq、11,160(+1.85%)
【米国市況】株続伸、米大統領選後を見越した動き-ドル全面安 - Bloomberg
指標は
9月 製造業新規受注[前月比]、1.1%(予想1.0%)
長期債券利回り上昇、ドル円はヨコ。
10年債、0.8820
ドル円、104.582
金利上昇で銀行株が高い。
昨日、レイ・ダリオが中国債券推しだと紹介したが、中国からこの発表。彼はこの内容を知っていたのかも。
中国主席、2035年までにGDP倍増可能-5年内の高所得国入り目指す - Bloomberg
15年間で2倍なので、年率5%程度。
中国と言えば、Ant GroupのIPOが延期になったそうで。
この動画レポート含め、ジャック・マーが中国金融当局をディスったからだと(暗に)説明している:
(日本でも多数報道されているので、詳細割愛)
その他個別株のニュースは無し、というか、大統領選挙関連報道で埋もれている。
大方はバイデン当選を予想し、バイデンなら(であっても)株高だと言っている。
こちらは、ジョシュ・ブラウンとステファニー・リンクのやりとり:
ジョシュ
・世論調査に詳しくないが、2016年と同じ事が起こると言われているのは、直近の出来事に引っ張られるバイアスではないか。
しかし、市場はバイデン勝利を織り込み始めている。71ベーシスポイントの長短金利差がある。これは2018年1月以来だ。2018年1月は貿易戦争が始まったとき。これが隠れ税金となって、昨年の製造業リセッションになった。そして長短金利差逆転。これらは、バイデンが勝利し、企業税をどうするかよりも大きな問題。
市場が示唆しているのは、長短金利差が開き、経済刺激策がまとまり、ワクチンが利用可能になり、貿易戦争が収束し、2021年の経済は大丈夫だという事。
銀行株が上がり、デパート株などのバリュー株が上昇、ドル安、国際的にビジネスをしている株が3%上昇、小型バリュー株(IWN)が上昇。これらが市場からのメッセージ。
<ステファニー>
・まず、長期か短期かを考える必要がある。
Capital Groupが数週間前にまとめた報告によると、長期的には誰が大統領になろうと関係ないそうだ。19回の大統領選挙のうち、18回で、仮に10,000ドルを選挙の年の初めに投資した場合、10年後には上昇していた。誰が大統領になっても、関係ない。長期には。
短期には、全ては下院次第。ジョシュが言っているように、市場は単にバイデンが勝つだけでなくBlue Wave(上院も民主がとる)を織り込んでいる。インフラ、クリーン・エネルギー、ヘルスケア・サービスが上昇し、製薬が下げている。
しかし、投資家にはバイデンが勝っても、mixed congress(上院・下院が異なる党に支配されている状況)の方が好ましい。投資家にはグリッド・ロック(手詰まり状態)の方が良い。サプライズは嫌い。
現状通り(status quo)だとしても、市場にとって良い。企業に優しい、企業の税金が安い、規制が少ない。ただ財政支出は少ない。Blue Waveでは、財政出動がある代わりに、増税。これらが複雑にからんでいる。
私は短期投資家(trader)ではない。長期投資家だ。
<ジョシュ>
・市場にはグリッド・ロックを好ましいと思うが、いくつか例外はある。経済刺激策は必要だ。
さて、大統領選開票は(日本時間)今日から。
特番もあるようなので、楽しみデス。