塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

ホテル業界は差し押さえ一歩手前。

塾長です。

昨日(米国8/21)の株価は上昇。

 S&P500、3,397(+0.34%)

 Nasdaq、11,311(+0.42%)

開場後モタモタしていたところ、8月PMI、7月中古住宅販売件数の数字が良かったので、グイグイ上昇。

 

その指標は・・・

 8月 製造業PMI速報値、53.6(予想51.9)

 8月 サービス部門PMI速報値、54.8(51.0)

 7月 中古住宅販売件数[年率換算]、586万件(予想538万件)

 同[前月比]、24.7%(予想14.7%)

米中古住宅販売:7月は前月比24.7%増、過去最大の伸び - Bloomberg

都心部から郊外に人が移動しているらしい。家を買っちゃうくらいなので、一時的ではなく、(半)恒久的に。

 

ドル円は動かず。105.8辺り。

 

個別では、Deere好決算とか、Apple対フォートナイトとか、UberLyftの労働者問題とか。

 

先日Wyndham CEOが「需要回復している」と言っていたのをblogに載せたけれど、今回はAmerican Hotel & Lodging Association (AHLA)CEOのインタビュー:

www.youtube.com

<全国のフォークロージャー(差し押さえ)をどうみるか?>

・間違いなく悪くなる。既に出始めている。NYから始まり全国に広がる。特に商業用不動産担保証券(CMBS)。支払い遅延率(delinquency rate)は全国で25%に上昇。今年1月は1%でしかなかったものが。

<政府支援は?PPPは?>

・いくつかのホテルはPPPを使えるだろうが、PPPは8週間しか続かないし、基本的に従業員の給料に使われるものだ。多くのホテルが差し押さえ直前。

FEDのMain Street Programは?>

・Main Street Programは完全に失敗だ。問題は、追加の債務を取れない。今HOPE ACTと呼ばれる法案が議論されている。それは、債務のような形で、優先株の発行を許可する。CMBSを持っている人に支払えるようになる。そのような事が起こらなければ、全国で大量の差し押さえが起こる。NYの支払遅延率は39%、ヒューストンは66%。

<多くの人が、借金を返せないのは、そもそも借り過ぎだったのでは?と思っている>

・ホテルは大きな構造物。巨大な不動産。敷地だけでなく、建物。ホテル業は大量の債務を抱えるものだ。そして、不動産税がある。ホテルが潰れたら、地方政府も影響受ける。

<Bailout Fundsが必要だと言っているのか?>

・Bailout Fundsと呼ぶが、用語が間違っている。ホテルのオーナーが求めているのは、低利の融資。彼らは返済するつもりがある。Main Street Lending Programではそれができない。彼らに救命具を差し出せば、彼らは返済する。

<最悪ケースでは、ホテルの持ち主が変わる?>

・すぐに起こる事ではない。なぜなら需要が無い。ホテルを別のものに変えれば?ともいわれるが、数十万の職が失われる。もしかしたら、カラのまま数年も放置すれば、元に戻すのに数百ミリオンドルの金がかかる。何年もかかる。

 

 

ということで、Wyndhamは大丈夫のようだが(本当に大丈夫かは知らない。CEOがそう言っていただけ。)、マリオットやハイアットは苦しいみたい。

FEDはCMBSの買取をしているみたいだけれど、確かにホテルオーナーの保護はしていないかも。あまりここを頑張ってしまうと、ホテルオーナーでもあるトランプに批判が行ってしまうからだろうか?